<前回の続き>
前回から少し時間が空いてしまいました。
前回まで、英語を含み、どんな言語の習得にも、「音声学習」と「文法学習」のバランスが重要であるということを書きました。
そして、そのどちらにおいても、「インプット」と「アウトプット」の両方が必要だ、というところまで書いて、前回は終わりました。
「インプット」と「アウトプット」。
言語学習だけでなく、人が何かを身につけていくには、この両方を実践していかなくてはなりません。
「インプット」とは、「お手本を見る」「理論や理屈を理解する」「知識を得る」など、「身につけたいことを、自分の中へと吸収させる行為」のことです。
一方「アウトプット」とは、「自分が実際にやってみる」「理解していることを人に伝える」「知識を人に伝える」など、「自分の内側にある技術や知識を、自分の外側に何かしらの形として出す行為」のことです。
どんなことでも、「インプット」と「アウトプット」は、「一度ずつ」行うだけでは足りません。
まずは、身につけたいと思う事柄について、「100%」と言える程度までを「1回」だけインプットします。
しかし、1回のインプットですぐに「100%」の全てが身につく人なんていません。
そこで、1回のインプットで不十分だと感じたとしても、とりあえず、「1回」だけアウトプットしてみるのです。
すると、アウトプットすることによって、自分の中でどの部分が定着していなかったのか、どの部分が弱かったのか、などが明確となります。
これは、アウトプットすることによって初めて認識できるのです。
アウトプットをせず、自分が納得するまで、必要以上に時間をかけてインプットするだけでは、いつまでもどの部分が弱いのかが分からないことの方が多いのです。
だから、インプットが完全になるまで待つのではなく、ある程度で見切りをつけてアウトプットしてみて、自分の中で弱い部分を見つけてから、もう一度インプットしてみるのです。
そうすると、同じことをインプットしているのに、一度目よりも二度目の方が、はっきりと弱い部分が見えてきます。
そして、再びアウトプットをしてみて、再び自分の弱い部分を見つけます。
このように、インプットとアウトプットは、「交互」かつ「頻繁」に行っていくと良いのです。
元来、どんなことでも、インプットよりもアウトプットの方が難しく、ハイレベルです。
何を身につけるにも、必ず「インプット」で終えるのではなく、「アウトプット」を織り交ぜていくと、上達も早くなり、自分への定着も強くなります。
この考え方を、英語の「音声学習」と「文法学習」のそれぞれに当てはめてみましょう。
続きはまた次回で!
<続く>