<前回の続き>
前回、「音声学習」におけるインプット・アウトプットを行うためには、「会話スタイル」ではなく、「文字付き音声テキスト」を使うと良い、という話をしました。
「文字付き音声テキスト」は、会話と違って、以下の点に優れています。
1.自分の意のままに、何度でも繰り返しインプットすることができる。
2.インプットの際、音だけでなく「音+文字」なので、認識がしやすい。
3.アウトプットの際、「正確」な音を出すことができる。
4.アウトプットを「大量」に行うことができる。
まず、1について見てみましょう。
1.自分の意のままに、何度でも繰り返しインプットすることができる。
会話の場合は、相手が発した言葉を何回も繰り返し聞くことはできません。
せいぜい「もう1回言って下さい」というリクエストを言うくらいです。
文字付き音声テキストでは、CDなり、MP3なり、自分の意のままに、何度でも、気が済むまで繰り返すことができます。
この「繰り返す」ということが、実は、言語学習だけでなく、どんなことを身につけるにも有効であり、必要なことなのです。
幼児が母国語を覚えていくプロセスも同じです。
やはり、同じ言葉を何度も繰り返し聞きます。
ただし、幼児の場合は、日常生活の中で同じ言葉が再び登場するまでには、バラツキもあります。
バラツキがあっても身について行くのは、そのバラツキを補うくらいの「量」があるからです。
日常生活の中で母国語を耳にする時間は、およそ、5~7時間程度と言われています。
赤ん坊も、私達のような大人も、だいたい、それくらいの時間の母国語を毎日聞いています。
それだけの「量」をこなしていくからこそ、「同じ言葉」に出くわす頻度も高いのです。
では大人になってからはどうかと言えば、「5~7時間/日」もの量の英語の音のインプットを実践することはなかなかできません。
そこで、「文字付き音声テキスト」の出番なのです。
「文字付き音声テキスト」ならば、「毎日」聞くことができ、しかも、自分の思うタイミングで、何度も繰り返すことができます。
たった一人でできるからこそ、「量」を確保することができるのです。
次に、「2.インプットの際、音だけでなく「音+文字」なので、認識がしやすい。」について考えてみましょう。
…と、これは次回にまた!
今日はここまでにしましょう。
<続く>