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日本人が海外に行くことは、一昔前に比べれば格段に敷居が低くなっています。

2012年は円高も手伝って、海外へ行った日本人の数は1,849万人となりました。
これは過去最多の人数だそうです。

それに伴って、英語が話せるようになりたい、英語が使えるようになりたいと願う人の数も増えているように思います。

書店に行けば英語学習に関するコーナーがあり、専門家の私であってもめまいがするほど多種多様な英語関連書籍が置かれています。

しかし、実際に英語の学習をしている人であっても、なかなか思うように英語が使えるようになっていないというケースも多いでしょう。

英語ができるようになるには、「一度きりの知識の詰め込み」ではなく、「日々のトレーニング」を欠かさずにやり続けなくてはならりません。

そういうトレーニングをやらないで、「一度きりの知識の詰め込み」として英語を勉強している人が意外に多いのではないでしょうか。

というわけで、英語を身につけるにはどのようなことをやれば良いか、についてまとめたのが次の6項目です。

 1. 発音と文字に関する理解と知識

 2. 正しく発音するためのトレーニング

 3. 文法に関する理解と知識

 4. 単語やイディオムに関する知識

 5. 文法、単語、イディオムを使って、
  分かり易い英文を作るトレーニング(筆記での英作文)

 6. 英作文と同時に正しく発音するトレーニング
  (口頭での英作文=英会話)

今日はこのうちの「5」について、一緒に考えてみましょう。

~・~・~・~・~・~・~・~・~

「英文を作る」という行為は、すなわち「英語で会話する」ということに通じます。

当たり前ですが、「会話する」というのは「文を作る」ということだからです。

逆に「英語で文を作ることができない」という人は、当然ながら「英語が話せない」ということです。

では、英文はどうやって作れば良いでしょうか?

結論から言えば、「単語×文法」の両方があれば英文は作れます。

文は「単語が並んだもの」です。

しかし、単語は文の中では「形」が変わるし、「並び順」にも決まりがあります。

文を作る際の「単語の形の変化」と「単語の並び順」に関するルールをまとめたものを「文法」と呼ぶわけです。

なので、英作文に入る前に(あるいは同時に)、上記の6項目のうちの、

 3. 文法に関する理解と知識
 4. 単語やイディオムに関する知識

をある程度学んでおく必要があるのです。

さて、では実際に英作文をしてみましょう。

英作文は、やはり母国語の「和文」を先に考えるところから始めると良いでしょう。

英語ができる人の中には、「母国語から先に考えるのはよくない」と主張する人もいますが、私はそんなことはないと思います。

事実、私自身は、中学生の頃から「和文先行型」の英作文を繰り返し、アメリカ留学中もそれをずっとやり続け、そして今や国際会議等で問題なくスムーズに英語が話せるようにまでなっています。

最初は「和文を考える→英文にする」という手順となるのも仕方ありませんが、上達するにつれて、次第に「和文を先に考える」という部分が省略されるようになります。

しまいには「なんとなくこういうことを言いたい」という漠然としたイメージから、日本語を介することなく、自然に口から英語が出てくるようになりますから心配は無用です。

で、和文先行型で英作文をする場合、そもそもその和文を誰が考えるべきでしょうか?

A. 他人が考えた和文から英作文する
B. 自分で考えた和文から英作文する

この両者にはそれぞれメリットとデメリットがあります。

だからこの両方をやると良いでしょう。

前者の「A」の場合は、書店に行けば「英作文トレーニング」のような本が売っているのでそれを使っても良いですし、英語教室の教師が作った英作文問題を解くのもよいでしょう。

あるいは全く英語を知らない人が話したり書いたりしたことを英文にしてみる、ということでも良いでしょう。

また後者「B」の場合は、それこそ「自分の自由」で良いのですから、好きな内容で英文を作ってみるのも手です。

しかし、「A」であれ「B」であれ、注意点があります。

まずは「英文法を常に意識する」ということ、そして次に「なるべくシンプルな文を心懸ける」ということです。

実は、このことについては、本ブログの過去記事で同じ事を書きました。

「英作文こそ英語力の基本!」というテーマで、書きまとめてありますので、よかったらご参照ください。(記事一覧はこちら。)

さて、過去記事に書きまとめていたので「5」については以上とします。
次回は上記の「6」について考えてみますね。

どうぞお楽しみに!

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