英語学習法の1つに「シャドーイング」というものがあります。
結論から言いますと、本校では「シャドーイング」を推奨していません。
<アメブロからの続きはここから>
まず、シャドーイングとはどのような学習法でしょうか?
簡単に言えば、ネイティブが発した英文を耳で聞き取り、聞き取ると同時に自分の声を出してマネして言う、というものです。
このトレーニングを行っていけば、ネイティブの英語に近づいていける、というものです。
単語の使い方、文の作り方、発音の仕方、リズムの取り方など、ネイティブが発する英語と同じ感覚で英語を身につけていこう、というのがシャドーイングの目的となります。
しかし、私(久末)は個人的に、この学習法には賛成できません。
その理由はいくつかあります。
1. 聞くのと同時に言う、という行為自体、「英語」とは全く異なる「別の能力」を必要とするという点。
2. 聞くのと同時に言うことにより、自分が発する英語が「いい加減」となる可能性があるという点。
3. 聞くのと同時に言うことにより、そもそも英語の聞き取り方も「いい加減」となる可能性があるという点。
4. 正しく言えたかどうかを確認することがとても難しいという点。
5. シャドーイングによって期待される学習効果を得るための「別の学習法」があるという点。
6. 聞くのと同時に言うという行為そのものが「難しさ」を感じさせるため、英語を今まで以上に難しいと感じてしまったり、英語が嫌いになってしまう可能性があるという点。
割と上級者であっても、シャドーイングを実践していくことは容易なことではありません。
ましてや、初級・中級レベルの人が「英語力を高める」という目的で手を出しても良い代物ではありません。
シャドーイングをしなくても、以下のようなことを地味にやっていけば、ネイティブのような感覚を持つようになることは可能です。
1. ネイティブが朗読した英文を繰り返し何度も聞く。
2. ネイティブの発音をマネして「音読」をする。
3. 音読と同時に「発音記号」を学ぶ。
4. 音読と同時に英文の「意味」を正しく把握する。
5. 意味を把握しながら音読を繰り返し、そのうち「暗唱」ができるようになるまで高める。
6. 暗唱ができるようになったら、日常的に何度も繰り返す。
7. 暗唱ができるようになったら、文字を見ながらネイティブの音声と同時に声に出して言ってみる。
8. 単語をたくさん覚える。
9. 文法を正しく理解する。
10. 単語の知識と文法の理解を使い、たくさんの英文を作って書く。
こういったことを嫌がらず、地道に繰り返していった先には、必ず英語ができるようになった自分がいるはずです。
シャドーイングというのは、「同時通訳」など、「聞く&言う」を同時に行わなくてはならない人がやるべき学習法です。
聞こえて来た英文の意味も発音も文法的な構造も全く分からないような人が、単に「音マネ」だけでやっても効果はとても薄いと思います。
なので、英語の英語の初級・中級レベルの人はもちろん、上級レベルの人も、簡単にシャドーイングに手を出さないようにしましょう。
本校では、上記の「1〜10」の学習方法を全て一人一人に個別で指導しております。
英語の学習法をどのようにすべきか悩んでいる人、あるいは我流の学習法で伸び悩んでいる人は、是非一度、本校の無料説明会にてご相談ください。
>>> 無料説明会のページ