さて、先日の続きです。(前回記事はこちら。)
英語を身につけていくためには、「単語」と「文法」と「発音」をバランス良く身につけていくと良いですよ、ということを書きました。
前回は「単語」について、どこまでのところをまず目標にすべきかについて考えてみました。
<アメブロからの続きはここから>
「文法」というものは、単語と違って「何千」という単位のものではありません。
せいぜい100〜200ほどしかありません。
これら全ての文法項目を学んでしまえば、それ以上は増えることはないのです。
なので、「文法」は一通り全てを学んでしまうのが良いでしょう。
とは言え、全てを一気に学ぶのは大変なので、「やるべき順序」をよく検討しなくてはなりません。
まず最初にやるべきは、「中1までの文法」です。
中学校の教科書というのはよくできていて、中1までの文法の基礎が出来上がれば、「英文」の基本が出来上がります。
中1の文法は、英検ならば5級に相当するもので、基礎中の基礎です。
まずは、ここまでの文法を完全に理解することをおすすめします。
その上で、「英文解釈」として文法を使うだけでなく、「自分で英文をつくる」ということを練習すると良いでしょう。
中1の文法を使って英文がスラスラと作れるようになれば、英文を作る基盤が完成します。
そして、中2以降の文法では、その基盤の上に乗っかるような形で新しい項目が増えていくのです。
大人になってから英語をやり直そうとする人の中には、中1の基礎をすっ飛ばして、いきなり中2、あるいは中3,いやいや、いきなり高校生の文法からやり直そうとする人がたくさんいます。
しかし、中1の基礎の文法が出来上がっていなければ、英文をつくる基盤が出来ていないわけですから、結局は正しい英文を作れるようにはなりません。
中1の基礎を甘く見ないで、ここを何度も何度も繰り返していけば、中2以降の文法もスムーズに入っていくことができます。
そして、中2以降の文法に入れるようになったら、最終的には高校卒業までの文法を目標にしてみましょう。
高校卒業レベルというのは、英検で言えば「2級」です。
英検2級というのは、「文法のゴール」と言えます。
これより先の「準1級」では、文法としては新しい項目はほどんど追加されません。
2級に比べ、準1級では「単語の数」が格段に増えますが、文法は2級とほぼ同じです。
つまり、英検2級までの文法というものが、文法のゴールと言えるのです。
このように、文法というものは、単語と違ってゴールが見える学習と言えます。
最初に中1レベルの文法を何度も徹底して繰り返した後は、少しずつ文法項目を増やし、高校卒業レベルの文法までをじっくり積み重ねていくと良いでしょう。
さて、次回は「発音」に関して考えてみましょう。
どうぞお楽しみに!