英単語の発音で、日本人の多くが「勘違い」しているものがあります。
それを1つずつ紹介していくコーナーです。
今日の題材は「colonel」という言葉です。
これは軍隊の「大佐」という意味の言葉です。
実は、これ、英語の世界ではとても珍しい発音でして、普通の発音の常識とは違った部分があります。当然、そのままローマ字のように読んで「コロネル」となるのではありません。
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「colonel」の発音記号は[kə́ːrnl]です。
アクセントが置かれている母音は[ə́:r]の部分ですが、実は、これは「R」の文字が含まれたスペルでしか使われない記号です。
例えば、「girl」の「ir」の部分、「nerve」の「er」の部分、「hurt」の「ur」の部分、「work」の「or」の部分、「heard」の「ear」の部分など、です。
[ə́ːr]という発音記号には、必ず「R」の文字が含まれるはずなのですが、「colonel」という単語にはどこにも「R」の文字は含まれていません。
「R」の文字が含まれていないのに[ə́:r]の発音となる、という点で、この単語はとても珍しいのです。
この単語では、[ə́ːr]の発音記号に対応しているスペルは「ol」の部分、あるいは「olo」の部分であり、「R」ではなく「L」が使われています。
私の知る限り、「R」の文字ではなく、「L」の文字に対して[r]を含んだ発音記号となる単語は、この単語の他にはありません。
なお、[ə:r]という記号は、こもった音で「アー」と発音されます。
よって、この単語は「カー」というこもった音から始まり、最後は「ヌル」のような感じの音で終わるのです。
是非覚えておいてくださいね。
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