英単語の発音で、日本人の多くが「勘違い」しているものがあります。
それを1つずつ紹介していくコーナーです。
今日の題材は「corona」という言葉です。
これは、あの忌まわしき「コロナウィルス」のことですね。本当にもう、早く消滅してほしいです。
ところが、「corona」という言葉自体に罪はありません。
「corona」というのは、太陽などの「光環」のことで、「光冠」とも呼ばれます。
この言葉自体は、とても高貴な雰囲気の言葉なのです。
コロナウィルスを拡大して見た時の姿が「太陽の光環」と似ていたところから「コロナ」という名称がついたとされています。
というわけで、にっくき「コロナウィルス」ですが、ここでは純粋に勉強のつもりで「corona」の発音を学びましょう。
「corona」の発音は、日本人はそのままローマ字で読むように「コロナ」と読んでいますが、英語としての発音は少し違っています。
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「corona」の発音記号は[kəróunə]です。
日本語のカタカナの「コロナ」という発音の場合は、最初の「コ」が高くなり、次の「ロナ」が低くなるのが普通です。
まあ、「コロナ」という言葉単体でなく、後ろに「ウィルス」という言葉がくっついて「コロナウィルス」という言い方になった場合には、「コロナ」の部分にアクセントシフトが発生し、「コ」が低くなり「ロナ」が高くなる、という逆転現象が起きます。
ここでは、「コロナウィルス」という言い方ではなく、「コロナ」という1語の場合で、英語の発音との違いを見てみましょう。
英語の発音では、上記の発音記号の通り、アクセントはまん中の[óu]の部分に置かれていますので、この部分を「高く」かつ「強く」発音しなくてはなりません。
厳密に言えば、[ou]という二重母音のうち、[o]の部分だけが高くなり、直後の[u]の時点ですでに「低く」なっているのが正しい発音です。
この単語を発音する時は、つまりはカタカナで「ロ」に当たる部分を高く強く発音し、その後は、「ウ」という音を低く、弱く発音しなくてはならないということです。
なお、最初の[kə]の部分と、最後の[nə]の部分には、同じ[ə]という記号が使われていますが、これらは「対応している文字」を「ローマ字読み」に置き換え、それを弱く発音すると良いでしょう。
[kə]の部分は、スペルの中の「co」という文字に対応しているので、ここでの[ə]は「o」という文字に対応していると言えます。
「o」という文字は、ローマ字で読めば「オ」となりますから、ここでの[ə]は「オ」を弱くした音で発音すると良いのです。
同様に、最後の[nə]の部分は、スペルの中の「na」という文字に対応しているので、ここでの[ə]は「a」という文字に対応していると言えます。
「a」という文字は、ローマ字で読めば「ア」となりますから、ここでの[ə]は「ア」を弱くした音で発音すると良い、ということです。
まとめると、[kəróunə]という発音記号は、カタカナで敢えて書くなら「コロウナ」という感じになります。アクセントは「ロ」の部分です。
是非覚えておいてくださいね。
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