<前回の続き>

(「子供向けの英語教育について」の過去記事一覧はこちら。)

 

子供に英語を教えるというのは、年齢によって、あるいは目的によってやり方を変えるべきです。

年齢や目的によっては、そもそも英語を教えない方が良い、という選択肢もあります。

それらを色々な角度から検証し、よし、子供に英語を教えようと、と決断したとします。

その時、「子供だから、易しいものにしよう」と考えるのが一般的かもしれませんが、私は必ずしもそうとは言えないように思います。

子供は、大人が思っている以上に「難しいこと」が好きかもしれません。

 

<アメブロからの続きはここから>

 

小学校高学年程度(5〜6年生)の子供たちに「難しいこと」を与え、「やってみてごらん」と言ってみると、たいてい「えー!」と言います。

しかし、その後で「これは、中学生の内容だから、できなくても当たり前なんだ。だけど、これができたらすごいね!」と付け足すと、子供たちの顔つきが変わります。

「できなくても当たり前」という気持ちになると、まず肩の力が抜けます。

そして、「できたらすごい」ということを意識しながら、たいていの子供が、とにかくやってみようという気持ちになります。

たまに、「やりたくない」と答える子供もいますので、そういう時は無理強いすることはありません。

「やってみたい」と子供が言ってきたら、実際にやらせてみれば良いのです。

そして、実際にやらせてみると、当たり前ですが、たいていは自分の力だけでは進んでいけません。

しかし、「自力でやろう」としているところに「少しの協力」をしてあげると、面白いほど進んで行きます。

必要なのは「自分でやろう」という気持ちになっているということです。

「自分でやろう」と思っていなければ、「少しの協力」では進みません。

進まないどころか、指導する側の人間が一生懸命になればなるほど、子供自身がやる気をなくしていく状況になってしまうこともあります。

本人が「自分でやろう」と思っていれば、「少しの協力」だけでも進むのです。

これは、大人も同じです。

「自分でやろう」と頑張っている人には、「少しの協力」でも大きな力になりますが、「自分でやろう」と思っていない人には、どれだけ大きな協力をしようとしてもほとんど「ゼロ」のままです。

なので、子供であっても、まず「自分でやろう」と思わせることがとても大切なのです。

そう思わせるためには、「少し難しい」と感じさせるようなものを与えてみましょう。

そして、それが本来難しいものであることをきちんと話してあげましょう。

子供が「自分でやろう」という気持ちになったところで、教師が「少しの協力」をしてあげれば、ドンドン進んでいきます。

そうすると、本当は「協力」があったから進めたのですが、子供自身は「自分の力でできた」と感じます。

「自分の力でできた」ということと、「これは本当は難しいことなんだ」ということが合わさって、自分自身のことを、どこか誇らしく思えることでしょう。「自分だってできるんだ」と思えるのです。

このことがいったんうまくいけば、その次もドンドン進んでいくようになります。

教師がやるべきは、「難しいことをやっている」ということを子供に忘れさせてはならないということと、「それができたら本当にすごいんだ」ということを教師自身が忘れてはならないということです。

子供が難しいことに取り組んで、それをクリアした時に、心の底から「すごい!」と教師が思えたならば、きっと自然な褒め言葉が出てきます。

子供だからと言って、「易しいモノを与えよう」としていると、なかなか事が進まないことがあります。

子供は意外と「難しいこと」に挑戦するのが好きなようです。

 

<続く>

 

 


 

本校では、小学5〜6年生の子供を対象に、「ディズニーの映画」のテキストを使用しながら、子供には難しいと思われる授業を行っています。

子供たちは、大人でも難しいと思うような英文をドンドン読み、ドンドン覚えていくようになります。

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