さて、ちょっと間が空きましたが、前回の続きです。

人が何かの行動をする際、そこには何かしらの「理由」があります。

その理由には「感情」によるものと、「理性」によるものの2つがあるように思われます。

以下、表のようなものをつくって区分してみました。  

人が何かをしようとする時、まずは「感情」によって、それが自分にとってプラスなのかマイナスなのか、ということが大きく影響します。

ところが、人間には「理性」というものがあるので、感情による結論が、そのまますぐに行動になるとは限りません。

感情によってプラスとマイナスを比べながらも、同時に「理性」によってもプラスとマイナスを見比べていきます。

そして、全部の足し算と引き算の結果が「プラスならば行動する」となり、「マイナスならば行動しない」となるのです。

「感情的な判断」として「チョコレートが好きだから食べたい」と思ったとしても、「チョコを食べ過ぎると身体によくない」とか「チョコを買うのは無駄遣いだ」など、様々な「理性的な判断」によって、結局は「食べない」ということになるかもしれません。

ここで考えるべきことは、「感情」というものは、「誰でも持っている」ということです。

誰でも、というよりも、「動物ならばたいてい持っている」と言っても良いかもしれません。

イヌやネコにも感情があるようです。

「心地良い」と感じたり「好きだ」と感じたりするのは、野生の動物も同じです。

人間も同じように、健康であれば、誰にだって「感情」というものはあります。

そして、感情には「理由がない」ということも言えます。

好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。

そこには理由はありません。

敢えて理由を言うのならば、「美味しいから好き」だとか「心地悪いから嫌い」という程度です。

では、「どうして美味しいと思うのですか?」とか「どうして心地悪いと思うのですか?」と聞かれると、「美味しいと思うから美味しいんだ」とか「心地悪いものは心地悪いんだ」という答えに行き着くことでしょう。

「心地良い」とか「心地悪い」とかは、本人がそう感じてしまっている以上、そこに理由などを尋ねても意味がないのです。

感情というのは、理由がないことから、たいていその感情の「プラスとマイナス」を、自分でコントロールして入れ替えることができません。

「チョコレートが好き」と思う人に対して、「チョコレートを嫌いになりなさい」と言っても、それは無理というものです。

逆に、「タバコが嫌い」という人に対して、「タバコを好きになりなさい」と言っても「無理!」という答えが返ってくることでしょう。

さらに、感情というものは、よほど「興味がない」ということでもない限り、普通は「プラス」か「マイナス」のどちらかに偏ります。

もちろん、1つの事柄に対して「好きな部分もあれば嫌いな部分もある」というようなことも多々あるでしょう。

しかし、それだって細かくしていけば、「この部分は好き、この部分は嫌い」というように、パーツパーツで見れば、感情的なプラスとマイナスはハッキリしているものです。

つまり、「感情」というものは、以下のような特徴を持っていると言えます。

1. 感情は誰でも持っている。動物でもたいてい持っている。

2. 感情には理由がない。「心地良いから」あるいは「心地悪いから」ということに行き着くが、「どうしてそうなのか?」には答えられないのが普通。

3. 自分で変えることは困難。好きなものは嫌いになれないし、嫌いなものは好きになれない。

4. プラスかマイナスかのどちらか一方に偏りがち。

では「理性」はどうでしょうか?

続きはまた今度!

皆さんも考えてみてください。

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