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私(久末)が大学3年生だった頃の話。
車の免許を取りに教習所に通い始めたものの、あまりの「自分のヘタさ」に私は完全に自信を喪失してしまいました。
そして、あろうことか、私はたったの「2回」でギブアップしてしまい、教習所に行かなくなってしまったのです。
その後、しばらく、私は全く教習所に行きませんでした。
そして、4ヵ月が過ぎました。
秋だった季節は、もうすっかり冬になっていました。
大学の試験も終わり、冬休みに入った頃、私はふと教習所のことを思い出しました。
「そういえば、教習所に通うのに、20万円以上のお金を既に払っていたんだっけ…」
ここでやめてしまうのは、あまりにもったいない。
さらに、私は次のことに気づきました。
「まてよまてよ、車の免許なら、うちの母親も姉ちゃんも妹も持っているじゃないか!」
そうなんです。
当時、我が家で車の免許を持っていなかったのは私だけでした。
「うわ~、あの人達にできて、自分にできないなんて、そんなはずはない!!」
まあ、うちの家族にしてみれば失礼な話かもしれませんが、その時の私は、「この人達ができるのだから自分にもできる」というように、身近な家族を「基準」にして考えることができると気づきました。
前にも書きましたが、『同じ人間なんだから、必ずできる!』ということを、私はこの時、「自分の家族」という具体例と共に見いだすことができたのです。
『よし、どうせ冬休みだし、間をあけないようにして、毎日行くようにしよう! 自分だけができないなんて、そんなわけはない!』
…というわけで、あまり自慢できることではありませんが、「家族にもできたのなら自分でもできる」というような薄っぺらい根拠だけで、単純な私は再びやる気を取り戻したのです。
そして、実に4ヵ月ぶりの教習所…。
<続く>
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