<前回の続き>

(「文法学習は必要か?」のこれまでの記事一覧はこちら。)

早速昨日の続きを書きます。

まず最初に考えなくてはならないのは、「そもそも文法とは何か?」ということです。

「文法」というのは、読んで字の如く、「文の法則」のことです。

もっとキチンというならば、「文を作るための法則」のことを文法と言うのです。

「文」というものは「単語」が連なってできていますね。

しかし、単語をテキトーにつなげれば文ができるか、と言えばそうではありません。

「単語」を並べて文を作るときには、以下の2つの法則が必要となります。

 1. 単語の「形」を変えるための法則
 2. 単語の「並び順」を決めるための法則

単語というものは、「文」の中に入ると「形」を変えます。

形が変わらないこともありますが、形が変わることもあり、しかも「形の変わり方」も何通りかあります。

伝えたい文の意味に応じて適切な「形」に単語を変化させなくては、適切な文は出来上がりません。

さらに、単語を並べるにも法則があります。

いくら「形」を正しく変えたとしても、きちんとした「並び順」で並べなくては、これまた適切な文にはなりません。

つまり、単語の「知識」があるだけでは、文は出来上がらないのです。

単語の知識に加え、単語の「変化のさせ方」と「並び順の決め方」を知ってはじめて「意味の通じる文」が出来上がるわけです。

というわけで、「文法とはなんぞや?」という問いに対する答えとしては次のように説明することができます。

「文法とは、文を作る際の単語の形および単語の並び順についての法則をまとめたものである。」

実際に、英語の文法書を読んでみれば分かりますが、どの文法項目も単語の「形」と「並び順」に関する話なのです。

当然、「日本語に置き換えた場合の意味」というものとの関わりが大切ではありますが、それを踏まえて、どの単語を、どの形で、どのような順番で並べれば良いのか、ということを「法則」として説明したもの、それが「文法」ということです。

で、その「文法(=文を作る際の単語の形と並べ順に関する法則)」というものは「必要か否か」という話ですね。

この続きはまた次回へ持ち越しです。
どうぞお楽しみに!

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