このブログの記事テーマ「英語は絶対暗唱だ!」の中で、「自分で声を出すと同時に、その声を自分の耳で聞く」ということが大事だという話を書きました。

「口から声を出す」というアウトプットと「耳から声を聞く」という「インプット」の両方を行うには、実は「脳」のある部分が機能していなくてはなりません。

それは「前頭前野」という部分です。

人の脳のうち、「前頭前野」という部分は「脳の司令塔」とも呼ばれているらしく、自分の身体をコントロールする際に重要な働きをすると言われています。

「前頭前野」は、「2つの異なる動作」を同時に行う時にも活躍します。

つまり、「口から声を出す」と「耳から声を聞く」の両方を同時に行うためにも、「前頭前野」の働きが必要となるのです。

この2つを同時にできるようにするためには、「声を出しながら聞く」ということを練習するのも良いのですが、単に「前頭前野」を使って「2つの異なることを同時に行う」という訓練も効果的です。

例えば、右手と左手で別々の動作をする、というのも練習になります。

右手と左手でジャンケンし、「必ず右手が勝つ」ようにしながら、自分で「ジャンケンポン、ジャンケンポン、ジャンケンポン」と間髪入れずに、リズミカルに繰り返すのです。

やってみると、意外と難しいですよ~(笑)

あるいは、両手の人差し指を空中で高く揃え、右手で「三角形」を、左手で「四角形」を同じペースで描いていく、というのも面白いでしょう。

右手で三角形ということは「イチ、ニィ、サン」で元の位置に戻りますが、左手は四角形なので「イチ、ニィ、サン、シィ」で元の位置に戻ります。

これを同時に行えば、3と4の最小公倍数である「12」のところで両手の指が元の位置に戻って揃います。

他にもいろいろありますが、ゲーム感覚で、「右手」と「左手」を使って、左右別々の動作を同時に行う、ということを繰り返すと、脳の「前頭前野」が鍛えられます。

こうやって「前頭前野」を鍛えることによって、音読の際に重要となる「口から声を出す」と「耳から声を聞く」の両方が同時にできるようになるかもしれません。

人間、誰にも「苦手」なことはありますが、これらはいずれも「健康な人間なら誰でもできるはず」のことなのです。

練習すれば、きっとうまくなります。

「音読」がうまくいかないと感じた人は、上記のような「前頭前野」を鍛えるゲームを実践してみてはいかがでしょうか。