(「残念な英語学習法」シリーズ過去記事はこちら

 

前回、「英語を勉強するのは、何を目的としているからか?」ということについて書きました。

英語は「勉強の科目」である前に、れっきとした「言語」です。

「言語」であるということは、「コミュニケーション」を目的として学ぶのが本筋と言えるでしょう。

しかし、コミュニケーション以外のことを目的としてしまっている人も、この日本にはたくさんいるようです。

今日はその辺りについて考えてみましょう。

 

<アメブロからの続きはここから>

 

「コミュニケーション以外」の目的として英語を学ぶ、というのはどういうことでしょうか?

■高校受験や大学受験で点数をとるため。

■中学・高校の定期試験(中間試験や期末試験など)で点数をとるため。

■就職で役に立つように、英検を取得するため。

■就職や社内人事で有利に働くように、TOEICなどの英語テストで高得点をとるため。

こうしたことを目的とした場合は、そこには「外国人とコミュニケーションを取ろう」という意図が含まれません。

目的が違ってくれば、それを叶えるための「やり方」も変わってきます。

基本的には「テスト」や「試験」で点数さえ取れれば良いことになりますから、それに合わせた学習をするのが効率的だろう、ということになります。

つまり「過去の問題から傾向を探る」ということから始まり、「必要な答えを覚えていく」というシンプルな学習法です。

難易度の高い英検1級やTOEIC満点などであったも、やはり「傾向と対策」をするのとしないのとでは全然違います。

ただ、英検1級やTOEIC満点などのハイレベルの領域になってくれば、「試験に合格する」というレベルを超え、「言語として、コミュニケーションの目的として英語を使う」というところが見えてきます。

それよりも難易度の低いレベルであれば、「言語として学ぶ」というよりも「試験に合格する」ということに特化した学習で十分だったりします。

英語教師として、私(久末)の個人的な考えとしては、こういった「試験に合格することを目的として英語を学ぶ」ということは悪いことではないと思います。

試験に合格したい、という思いで始めたとは言え、英語を学ぼうとすることに変わりありません。

だから、試験勉強を目的として英語を学び始めることに異論はありません。

ですが、問題はその先です。

せっかく試験に合格することを目的として始めたのですから、その先を見据えて、「いずれはコミュニケーションのための英語」というものを意識してみてほしいのです。

つまり、「目標とする試験が終わればおしまい」という学習ではなく、「未来にずっと続く学習」として捉えてほしいのです。

「今だけの勉強」と違い、「未来にずっと続く学習」は、今までの学習内容を生かし続けてくれます。

せっかく始めた英語学習。

是非、長い目で見て続けてほしいと思うのです。

 

<続く>

 


 

本校では、「英文の暗唱」の指導を徹底して行っています。

全く英語ができない人であっても、少しずつ練習していけば、必ず暗唱ができるようになります。

英文暗唱による学習法に興味をお持ちの方は、ぜひ本校の「無料説明会」にお申し込みください。

>>> 無料説明会のお申込はこちら