<前回の続き>
(「発音美人になりましょう!」の記事一覧はこちら。)
前回、「フォニックス」というものについて少しご紹介しました。
フォニックスというのは「スペルと発音に関する、およその法則をまとめたもの」のことです。
「およその法則」ですので、完全には法則化されていません。
英語では「例外」もたくさんあるため、フォニックスで発音を網羅することはできないのです。
それでも、英語初学者などにとっては、「ある程度の法則を知る」という目的としては役に立ちます。
例えば、「ea」というスペルは、多くの場合、[iː]という発音になります。
カタカナで書くなら「イー」です。
・speak
・please
・easy
・treat
・seat など
このように、「ea」というスペルの部分は、多くの単語で「イー」と発音されます。
この法則を知っておくと、知らない単語が出てきても、そのスペルから発音を創造することができます。
・flea
・conceal
・feature など
「ea」が「イー」となる、ということを知っていると、未知の単語に遭遇した時に役に立ちます。
ところが、全ての「ea」が「イー」となるわけではありません。
「ea」というスペルは、時には[e]([ɛ])という発音になることもあります。
カタカナで言えば「エ」です。
・dead
・head
・ready など
これらは「ea」というスペルであっても、「イー」という発音にはならず、「エ」という発音になるので、例外ということになります。
また、同じスペルなのに、意味によって「イー」となったり、「エ」となったりすることもあります。
・read
・lead など
このように、単語によって「イー」となるか「エ」となるかは異なりますが、それでも、「ア」や「ウ」などにはならないので、「およその法則」として知っておくと便利です。
「フォニックス」というものを過信したり、それだけで発音を覚えようとするのは問題ですが、使い方次第では非常に役に立つと言えます。
フォニックスの学習の先に、きちんとした「発音記号」を学習していけば良いでしょう。
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