<前回の続き>
(「発音美人になりましょう!」の記事一覧はこちら。)
前回は、「音程」と「リズム」というものが英語の発音には大事だということを書きました。
「音程」と「リズム」が合っていないと、英語の発音の「お手本」をいくら聞いても正しくマネすることができません。
今日は、「音程」がうまく取れない場合、どのようなトレーニングをすれば良いかご紹介します。
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英語の発音においても、「歌」のような「メロディー」というものは存在します。
ただ、歌のように複雑なものではなく、原則的には「高いか低いか」というシンプルなものがほとんどです。
ということは、「ここは高い、ここは低い」ということが分かって、その通りに発音できれば良いのです。
ところが、「ここは高い、ここは低い」ということを、自分でコントロールすることができない人もいます。
「人がお手本として発音してくれたら言える」というケースであっても、「紙に書かれた記号」だけを頼りにして「ここを高くする、ここを低くする」ということができないのです。
日本語でも、音の「高低」というものがあります。
例えば、標準語ならば、「島(しま)」という言葉は、「し」が低く、「ま」が高くなります。
これを以下のように表記したとします。
■ し↗ま
「↗」の記号は「この切れ目で音程が高くなります」という意味です。
逆に、「この切れ目で音程が低くなります」という意味の記号を「↘」としましょう。
例えば、標準語では、「雨(あめ)」という言葉は、「あ↘め」となります。
3文字の場合、「↗」や「↘」がない部分は、音の変化がないということを表す、ということにします。
例えば、「魚(さかな)」という言葉は、「さ↗かな」となります。
さて、このルールを理解したとして、次の言葉を、表記された通りに発音できるでしょうか?
(日本語として実在しない、架空の単語です。)
1.わ↘へ
2.ぴ↗ご
3.し↗でも
4.かし↘る↗そ
5.せ↘んと↗あり↘や
このように、「書かれた記号」だけを見て、正しく「ここは高い、ここは低い」ということを区別することができれば、英語の発音における「音程」もまずまずできるはずです。
ところが、このことがうまくできない人は、「高い音」と「低い音」を意識的に区別するようなトレーニングが必要になります。
そういう人は、自分1人では「正しく練習できているかどうかわからない」ということになるでしょうから、音の高低がきちんと分かっている人に確認してもらいながら練習すると良いでしょう。
そして、「音の高低」を自分の意志で区別できるようになれば、「人が発音した音」を聞いて、それを紙に書くこともできるようになります。
英語の発音美人になるためには、「音の高低」をしっかりと捉えられるようにしましょう。
<続く>
本校では、長年「発音」に関する理論的、かつ実践的な指導を行ってきました。
「音程」と「リズム」が得意ではない方でも、一人一人、個別に親身に指導しています。
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