<前回の続き>

(「発音美人になりましょう!」の記事一覧はこちら。)

 

前回、「語尾」の「t」と「d」の発音についてご紹介しました。

一般の発音指導解説書には「tは無声音で、dは有声音である」のような説明がありますが、ネイティブ達の発音をよく観察すると、そうとも言い切れません。

このことは、「t」と「d」以外の発音についても当てはまります。

さあ、今日も発音美人になるためのコツを1つご紹介しますよ!

 

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今日は[s]と[z]について考えてみましょう。

まず、[s]はカタカナで言えば「ス」となります。

一方、[z]は、カタカナで言えば「ズ」となります。

「ス」と「ズ」を口語に発音してみるとわかると思いますが、この2つはとても似た発音です。

前回の「t」と「d」のように、一般の発音解説書には、「s」と「z」についても「無声音」と「有声音」に分かれて説明されています。

しかし、単語の最後(語尾)にこの2つの発音が置かれた場合は、両者の違いはほとんど見られません。

例えば、「ice」という語と「eyes」という語。

前者の発音記号は[ais]で、後者は[aiz]となります。

このように語尾に「s」と「z」が置かれる場合は、どちらも「無声音」で発音されることが多いのです。

「無声音」というのは、のどの振動を使わない発音のことです。

コソコソと内緒話をする時のように、ヒソヒソと「ス」と「ズ」と言ってみると、両者にはほとんど違いがないことがお分かりでしょう。

つまり、「ice」と「eyes」はとても似た発音になるということです。

では、全く同じかと言えば、そうでもありません。

「s」の方は、「ス」という音を出すつもりで無声音で発音し、
「z」の方は、「ズ」という音を出すつもりで無声音で発音します。

そうすると、ほんのわずかではありますが、違いというものが生まれます。

当然、文脈によってどちらの単語のことを言っているのか想像がつく、ということもありますが、単体で発音された場合でも、わずかの違いで聞き分けることは可能です。

ですが、どちらも無声音なので、本当によく似ているのです。

逆に、自分が発音する場合は、語尾の「z」をきちんと「無声音」にすると良いですよ。

 

さて、このパターンは、まだ他にもありますが、この続きはまた次回!
どうぞお楽しみに!

 

<続く>

 


 

本校では、「有声音」と「無声音」の発音の仕方について、一人一人個別に丁寧に指導しています。

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