このブログをお読みの皆さんの中には、「英語が苦手」という人がたくさんいらっしゃることでしょう。

英語をはじめ、「苦手」を克服していくにはどうすれば良いかを考えていこう、という趣旨で始まったこのテーマ。

今日は「長い時間がかかることを覚悟しよう」というテーマで考えてみましょう。

人は、「苦手なこと」を克服しようと努力し始めると、普段よりも気が短くなってしまい、「早く結果が欲しい」と思ってしまいがちです。

普段から「気が長い」人であってもこの傾向は見られますが、普段から「気が短い」人の場合は、それはもう顕著に現れます。

何か苦手なことを克服していくには、どんなことでも、それに見合う「十分な時間」が必要ですね。

ところが、「苦手なこと」に取り組んでいると、その時間に満たない、ほんのわずかな時間しか経過していないのに、「まだか?」と焦ってしまいます。

「苦手なこと」に取り組んでいる時こそ、いつも以上に「気を長く持つ」ということを意識しなくてはなりません。

例えば、私は2009年6月頃から、「ストレッチ」をしています。

とは言っても、「前屈」と「立ったまま上体を後ろへそらす」の2つをメインにやっているだけです。

これだけなのですが、これを始める前の私は、本当に身体が硬く、立った状態から膝を曲げずに前屈すると、指先が「スネ」の当たりまでしか届きませんでした(笑)

本当に身体が硬く、このままでは歳を取るにつれて大変なことになるぞ、と心配になったのです。

膝を曲げずに前屈して、指先が地面から30cm近くも離れた状態からスタートしたものですから、毎日やりながらも「こんな調子で本当に指先が地面に届く日がくるのか?」と不安になったものです。

しかし、苦手を克服するには「長い時間がかかる」ということを覚悟しようと思い、「すぐに効果が見られない」という現実を受け止めながら、ひたすら毎日やり続けました。

そして、1ヵ月が過ぎました。

指先はまだ地面に届きません。

「少しは変わったかな? でも、ちょっとも変わっていないかも?」

そんな感じです。

さらに1ヵ月が過ぎました。

「う~ん、前よりは地面に近くなったかな。でも、まだ膝を伸ばしたままでは無理。」

そして、さらに1ヵ月が過ぎました。

前屈を始めてから「3ヵ月」が経過した頃。

ようやく、その日が来ました!

「お! 届いた! しかし、イテテテ!」

ちょっとまだ無理な感じでしたが、少なくとも、地面から30cmも離れたところまでしか指が届かなかった頃に比べれば遥かに身体が柔らかくなったと言えます。

それからも、毎日、ひたすら続けました。

実は、今もまだ続けています。

「前屈」と「立ったまま上体そらし」だけは、毎日、欠かさず続けています。

始めてから、そう、もう3年以上は経っているのですね。

今では、地面に指は届きます。

ですが、夕方以降になると、また届きにくくなります。

3年もやり続けても、まだ、夢の「手のひらべったり」という感じにはなりません(笑)

たぶん、もっと真剣にやれば、短期間で行くのでしょうね。

私の場合は、もう少し「短期間でやるぞ」という思いを持つと良いかもしれません。

それでも、「苦手を克服する」ということを考えると、「焦りは禁物」です。

新しいことや未知のことなら、もしかしたら「短期間でやるぞ」という意識を強く持つことはプラスの効果を生むかもしれません。

しかし、「苦手」なことというのは、「過去に経験ありのこと」なのですから、これを焦って短期間で克服しようと思うと、やっぱり「早く結果が欲しい」という焦りを生んでしまいます。

「苦手なこと」に関しては、じっくり腰を据えて、「長い時間がかかる」ということを覚悟した方が良いと思います。

特に、普段から「気が短い」という自覚がある人は、なおさら強くこの覚悟を持っておくと良いでしょう。

じっくりやってけば、私の前屈のように、必ず「克服できる日」がやってくるものなんですね。

その日を信じて、長い目で見てやってみましょう!