今日から新しく、「英文法の話」というテーマの記事を開始したいと思います。

今日の話は「分詞」についてです。

明日配信のメールマガジンの内容を理解するための補足情報です。

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「分詞」とは、動詞が変化した形の1つで、「動詞」の機能に「形容詞」か「副詞」の機能が加わり、「動詞+形容詞」や「動詞+副詞」というように2つの品詞の機能を持ったものです。

分詞が「形容詞」として機能する場合には、普通の形容詞と同じように
 1.名詞を修飾する
 2.補語となる
の2つの働きのいずれかとなります。

また、分詞が「副詞」として機能する場合は、普通の副詞と同じように
 1.動詞を修飾する
 2.形容詞を修飾する
 3.副詞を修飾する
の3つの働きのいずれかとなります。

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分詞には「現在分詞」と「過去分詞」の2つがあります。

「現在分詞」は「動詞の原形」の語尾に「-ing」がついた形です。
「過去分詞」は「動詞の原形」の語尾に「-(e)d」がついた形、あるいは不規則に変化した形で、動詞によって異なります。

 例1: walk「歩く」(原形)
   → walking(現在分詞)
   → walked(規則変化の過去分詞)

 例2: eat「食べる」(原形)
   → eating(現在分詞)
   → eaten(不規則変化の過去分詞)

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「現在分詞」は、原則的に「能動」の意を持ちます。(「進行中」の意の場合もあります。)

 例3: A *smiling* lady spoke to me.
   「微笑んでいる女性が私に話しかけてきた。」

 例4: I thought about my brother, *lying* on the bed.
   「私はベッドの上で寝転がりながら、私の弟について考えた。」

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「過去分詞」は、原則的に「受動」の意を持ちます。(「完了/結果」の意の場合もあります。)

 例5:  We need a *proven* solution.
   「私達は証明された解決策を必要としている。」

 例6: *Surrounded* by the enemy, they could not move an inch.
   「敵に囲まれて、彼らは1インチも(少しも)動くことができなかった。」

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以上のように、「分詞」というのは、「動詞」としての働きを持ちつつも、加えて「形容詞」や「副詞」としての働きを併せ持つようになった形のことです。

しかも、単なる「形容詞」や「副詞」ではなく、「能動(あるいは進行中)」の意味を持ったり、「受動(あるいは完了/結果)」の意味を持ったりして機能します。

いろいろな場合に使われるので「ややこしい」かもしれませんが、英語では色々な場面で使われる便利な形なのです。

以上、ざっと説明してみましたが、参考にしてみて下さいね。

さらなる詳細は書籍「読んでつながる英文法」に書かれています。
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