このシリーズ、だいぶ間があいてしまいました。
色々な文法項目について、文法書には書ききれないような説明をじっくり書こうというコーナーです。
前回までは「現在完了の結果」と「過去形」の違いについて書きました。
今日は、「過去形」と「過去の過去」の表現の違いについてご説明します。
<アメブロからの続きはここから>
まず、「過去の過去」という表現はどのような表現か説明します。
「過去の過去」というのは、「過去完了」の形によって表現されたものの1つです。
「過去完了」に対して「現在完了」というものがありますが、どちらも「完了形」というものです。
「完了形」の形式は「have+過去分詞」です。
これが「現在完了」となると、「have」の部分が「現在形」となります。「have」の現在形というのは、つまり「have」という形のままか、あるいは、主語が三人称・単数となっている場合には「三単現」の条件が揃って「has」という形となります。
また、「過去完了」となる場合は、「have」の部分が「過去形」となります。つまり「had」です。
★ 現在完了の形 → have(又はhas)+過去分詞
★ 過去完了の形 → had +過去分詞
まず、「現在完了」は基本的には以下の4つの意味を持ちます。
1. 「完了」・・・(ちょうど)〜したところだ/(たった今)〜したばかりだ
2. 「結果」・・・(既に)〜してある/(既に)〜してしまっている
3. 「経験」・・・(今までに)〜したことがある
4. 「継続」・・・(〜間、ずっと/〜以来)〜し続けている
これが「過去完了」になると、この4つの意味がそのまま「過去」へとシフトします。つまり、
1. 「完了」・・・(その時点でちょうど)〜したところだった/(その時点でちょうど)〜したばかりだった
2. 「結果」・・・(その時点で既に)〜してあった/(その時点で既に)〜してしまっていた
3. 「経験」・・・(その時点までに)〜したことがあった
4. 「継続」・・・(その時点までの間、ずっと/〜以来)〜し続けていた
となります。
要するに、「現在完了」を過去バージョンにしたものが「過去完了」ということです。
ところが、「過去完了」には、上記の4つの他に、もう1つの意味があるのです。
それが、今回のテーマの「過去の過去」というものです。
これは、端的に言えば、「過去形」を過去バージョンにしたものです。
「過去形」と「過去の過去」というのは、よく似ているので間違えやすいのです。
どこが間違えやすいかと言いますと…
詳しくはまた次回に説明しますね。
どうぞお楽しみに!
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