英文を読んでいると、「Some …, and (but/while) others …」のような表現に出くわすことがあります。

一般的な参考書や英和辞典の解説などでは、これを「〜する人もいるし、〜する人もいる」のように訳しなさい、と書かれています。

どうして、そういう意味になるのでしょうか?

今日は、どうしてそういう訳になったのか、その経緯について説明します。

 

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以下のような文があったとします。

Some say he is crazy, but others say he is a genius.

これを、一般の参考書や辞書などでは、次のような日本語に訳しています。

「彼が狂っていると言う人もいれば、彼が天才だと言う人もいる。」

ふむ、確かに、意味としてはこんな感じになります。

しかし、どうしてこういう訳になるのでしょうか?

これは完全な「意訳」というものです。

 

そもそも、「some」というのは一体どういう意味なのでしょうか?

「some」という言葉が使われるのは、およそ次のような場合です。

1. 数量的に「多くもなく、少なくもない」ということを漠然と表す場合。
2. 何らかの「モノ」が漠然と「存在している」ということを表す場合。
3. 「全体の中の一部」について表す場合。

「1」については、以下のような例文が挙げられます。

例1: There are some books on the table.
「テーブルの上に何冊かの本がある。」
(「多くも少なくもない数量」の意)

 

「2」については、以下のような例文が挙げられます。

例2: The man left early for some reason.
「その男は何らかの理由で早々に去った。」
(「漠然とした存在」の意)

 

「3」については、以下のような例文が挙げられます。

例3: Some of you would believe it.
「あなた方の何人かはそれを信じるでしょう。」
(「全体の中の一部」の意)

 

上記の「1〜3」のどの意味も「some」という言葉には含まれています。

そして、今回問題にしている「Some …, and (but/while) others …」の表現については、上記の「3」に当てはまると言えます。

例えば「some people」と言った場合、それは、「世界の全ての人々」というものをどこか想像した上で、「その一部の人々」という意味になります。

「不特定多数のグループ」があり、その中の「一部」だけを抜き出した時に「some」という言葉が使われるのです。

そして、一度「some」を抜き出した後で、今度はさらに「別の一部」を抜き出したものを「others」と言います。

つまり、「some」は「全体から抜き出した最初の一部」を表し、「others」は「someの後に全体から抜き出した、さらに別の一部」を表すということです。

また、「some」も「others」も、どちらも「people」をつけないで「〜の人々」の意味を表すことができます。

 

このことを踏まえて、最初の文をもう一度見てみましょう。

Some say he is crazy, but others say he is a genius.

これを「直訳」するならば、以下のようになります。

「世の中の一部の人々は彼が狂っていると言うが、しかし、別の一部の人々は彼が天才であると言う。」

このような「直訳」の意味があり、その上で次のような「意訳」が出てくるのです。

「彼が狂っていると言う人もいれば、彼が天才だと言う人もいる。」

私(久末)の個人的な好みで言えば、この「意訳」はあまり好きではありません(笑)

むしろ「直訳」のままで全く問題ないように思います。

「some」という言葉に「全体の中の一部」という意味合いがあるということをしっかり理解しておけば、なぜ、参考書や辞書などが「〜する人もいる」のような日本語に訳しなさいと説明しているのかも理解できることでしょう。

しかし、英語というものは、日本語とは構造が全く異なります。

異なる構造なのだから、英語は英語のままで理解を深めることがとても重要だと私は思います。

 

<続く>

 

 


 

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