日本語で「〜日前から」という表現は、とても自然な表現です。
例えば、「私は3日前からこの本を読んでいます。」という文。
この文の「3日前から」という表現は、英語ではどのように表現するのでしょうか?
「〜から」が「since」で、「3日前」が「three days ago」だから、「since three days ago」でしょうか?
実はそうではありません。
では、英語では「3日前から」はどのように表現するのでしょうか?
そして、「since three days ago」という表現をしないのはなぜでしょうか?
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まず、「ago」というのは、「今」をスタートにして、時間のながれを「過去方面」に遡(さかのぼ)っていって辿り着いた先の「過去の1時点」を表します。
「three days ago」と言えば、「今」から「過去方面」に3日分遡った先の1時点のことを指します。
つまり、「ago」というのは「今→過去」という流れについて表す時に使われる言葉なのです。
一方、「since」という言葉があります。
「since」は、時間の流れにおいては「〜以来」や「〜から」という意味になり、「起点」を表します。
「since」は、「過去」から始まり、「未来方面」に向かって線を引っ張ってくる、というようなイメージです。
つまり、「since」が使われるのは、「過去→今」という流れについて表す時なのです。
「ago」=「今→過去」
「since」=「過去→今」
このように、「時間の流れ」に対して、「ago」と「since」では、表現される「方向」が正反対となるのです。
日本語における「3日前から」という表現をそのまま英語にし、「since three days ago」としてしまうと、それは、「three days ago」のところで「今→過去」を表現しておきながら、「since」のところで「過去→今」を表現することになります。
つまり、「今→過去→今」ということを同時に表すことになってしまうのです。
そんな面倒なやりとりをするならば、「3日前から」ではなく、「3日間」と表現した方が簡単です。
従って、英語では「since three days ago」とは普通は表現されず、たいていは「for three days」と表現されるのです。
日本語の感覚で「〜日前から」が自然であっても、英語では自然ではない、ということになりますので、英語で表現する際にはご注意を。
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