前回も説明しましたように、関係代名詞は「代名詞の一種」です。
代名詞の種類としては、「普通の代名詞」とも言える「人称代名詞」というものがあります。
「人称代名詞」には、以下の4つの格があります。
・主格:「〜は」や「〜が」という意味になり、主に「主語」として使われます。
・所有格:「〜の」という意味になり、後ろに別の名詞が続きます。
・目的格:「〜を」や「〜に」という意味になり、主に「目的語」として使われます。
・独立所有格:「〜のもの」という意味になり、単独で1つの「名詞」のように扱われます。
関係代名詞の使い方を理解する上で、この4つの格変化を理解することはとても重要です。
まずは「主格」から見ていきましょう。
「主格」は、上述したように「主語」として使われる格のことです。
時々、「主格」でありながら、「主語」ではなく「補語」として機能することもあるのですが、まあ、基本的には「主格は主語になる」と覚えておけば良いでしょう。
次に「所有格」。
これは「my」や「his」といった形のことで、後ろに「名詞」が伴われた形で使われます。
「my book」や「his car」といった具合です。
次に「目的格」。
「目的格」という形は、「目的語」というものになるわけですが、そもそも「目的語」には2種類あります。
1つは「動詞の目的語」というもので、これは「動作が行われるもの」のことです。
「私は毎日コーヒーを飲む。」という文では、「コーヒー」が「飲む」という動詞の目的語ということになります。
「コーヒー」は「飲む」という動作が行われるものだからです。
このように「動作が行われるもの」のことを「動詞の目的語」と言います。
そして、「目的語」と呼ばれるものとして、もう1つ、「前置詞の目的語」というものがあります。
これは「前置詞の後ろに置かれる言葉」のことで、例えば、「in Japan」という表現ならば、「in」が前置詞であり、「Japan」が「前置詞の目的語」ということになります。
「前置詞の目的語」も、「動詞の目的語」も、どちらも「目的語」ということになり、形としては「目的格」が使われるのです。
最後に「独立所有格」。
これは「所有格」に似ていますが、後ろに名詞を伴わず、単独で機能します。
独立所有格は「〜のもの」という意味になり、「所有格+名詞」の2つの単語の働きを1つで表すことができます。
例えば、「mine」という言葉は「私のもの」という意味になります。
これは、例えば「my book」や「my car」という「所有格+名詞」を1つにまとめた言い方となりますので、結局は「1つの名詞」のように扱われることになります。
以上の4つの格について理解できたところで、ようやく「関係代名詞」の話に戻ります。
次回、「関係代名詞」を使った英文の作り方に入りましょう。
どうぞお楽しみに!