「英語がわからない奴は俺んとこへ来い! 目次しか見ないけど心配するな」という主旨で始めたこのコーナー。
まあ、「目次」だけパ~って見ていけば、そのうちなんとなく思い出すかもしれないね、くらいの軽~い気持ちで読んでみてください(笑)
今回は「比較」についてです。
前回、前々回、さらにその前から続いている「第6章」の続きです。
さあ、早速見てみましょう!
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第6章 形容詞・副詞
第3節 比較
1. 比較とは
(1) 比較表現の日本語と英語の違い
(2) 比較の種類
2. 比較変化
(1) 規則変化1(「1音節」の形容詞・副詞の場合)
(2) 規則変化2(「2音節」の形容詞・副詞の場合。)
(3) 規則変化3(「3音節以上」の形容詞・副詞の場合。)
(4) 不規則変化1
(5) 不規則変化2
3. 「原級」を使った比較構文
(1) 基本形式(同等比較)
(2) 「できるだけ~」の表現
4. 「比較級」を使った比較構文
(1) 基本形式
(2) 劣勢比較
(3) 同一物についての比較
(4) ラテン語系の比較級
(5) 「the+比較級」の構文
(6) 「the+比較級, the+比較級」の構文
(7) 「比較級+and+比較級」の構文
(8) 「~以上/~より多い」の表現
(9) 「no more [less] ~ than」型の慣用表現
(10) 「no more [less] than ~」型の慣用表現
5. 「最上級」を使った比較構文
(1) 基本形式
(2) 最上級と共に使われる前置詞
(3) 「the」を伴わない最上級
(4) 「one of+最上級」の用法
(5) 「the+序数詞+最上級」の用法
6. 様々な比較表現
(1) 倍数表現
(2) 差の程度の表現
(3) 「最上級」から「原級」「比較級」への書き換え
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さあ、いかがでしたか?
「比較」というのは、日本ではだいたい「中学2年生」のころに登場してくる文法項目です。
そして、この辺りから「英語が分からない」と思い始める人は多いように思います。
なぜでしょう?
それは、比較という表現が「日本語にはない概念」を用いた表現だからです。
「彼は速く走った。」という文と「彼は私より速く走った。」という文を比べると、日本語では「私より」という部分が追加された以外に変化はありませんね。
だから「彼は私より速く走った。」を英語にしようとする場合、英語初学者は「私より」の部分に対応する「than me」をつければ良いと思ってしまいます。
しかし英語の場合は、それだけではなく、さらに「速く」に対応する「fast」という言葉そのものを「faster」と変化させなくてはなりません。
日本語では「速く」という言葉を変化させる必要はないのに、英語では「fast」を「faster」という形に変化させなくてはならないのです。
「速く」という言葉そのものを変化させる、という概念は日本語にはありません。
つまり「比較」という英文法は、「日本語にはない概念」を用いたものと言えるのです。
こういう「日本語にはない概念」を用いた英文法としては、他にも「冠詞」や「関係詞」などがあります。
いずれも日本人にはとっつきにくい文法と言えるでしょう。
「日本語にはない概念」だからとっつきにくいのです。
「比較」はそういう文法項目の1つなので、「わかりにくい」と中2の子供たちが言うのもわかります。
もしきちんと勉強しようと思うならば、その辺りを念頭において取りかかると良いと思います。
さて次回は、「第7章」に入ります!
どうぞお楽しみに!
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