英語を身につけたいなら、それなりの「時間」をかけなくてはなりません。

しかし、忙しい現代人は、なかなか英語学習のために多くの時間を割けなかったりします。

継続的に英語学習を行うためには、「自分だけ、たった1人だけ」でできる方法が有効です。

「誰かと一緒」でないとできないことは、英語に限らず、継続するのは難しいものです。

例えば、スポーツや趣味に置き換えて考えてみましょう。

「自分だけ、たった1人だけ」でできることと言えば、次のようなものです。

 ・スキー、スノーボード
 ・サーフィン
 ・マラソン、ジョギング
 ・体操、新体操
 ・ヨガ、ストレッチ
 ・筋トレ
 ・ギター、ピアノ
 ・習字
 ・料理
 ・読書
 ・歌を歌う、口笛を吹く
 ・音読、暗唱

反対に「誰かと一緒」でなくてはできないことと言えば、次のようなものです。

 ・テニス、卓球(壁打ちを除く)
 ・野球、ソフトボール(試合など)
 ・サッカー、フットサル(試合など)
 ・バスケットボール(一人でのシュート練習を除く)
 ・バレーボール
 ・柔道の乱取り
 ・マッサージ
 ・オーケストラでの演奏
 ・会話、ディスカッション

このように見てみると、「誰かと一緒」でないとできないことは、その「誰か」が毎日いるような環境にいなければ、毎日継続することはとても困難です。

しかし、「自分だけ、たった一人だけ」でできることは、毎日継続できる可能性がグッと高まります。

毎日継続できるということは、ひいては「量の確保」につながります。

英語でも何でも、「量を確保する」ということができなくては、いくら才能やセンスがあっても身についていきません。

その点、「音読」や「暗唱」は、「自分だけ、たった一人だけ」でできることです。

「ネイティブとの会話」は「誰かと一緒」でなくてはできませんから、毎日継続するのは難しいと言えますが、「音読」や「暗唱」は、自分だけで可能ですから、毎日継続することが容易となるのです。

さらに、「音読」と「暗唱」を比べてみると、「暗唱」の方が自由度が高いと言えます。

今の世の中、英語学習の方法として「英文の音読」を推奨する人もたくさんいますが(これは大変結構なことですが)、「音読」は、結局は「紙に書かれた英語の文字」が必要となり、それが目の前になければできません。

しかし、それを読み込んで、音読を高めて、しまいには「暗記」をしてしまえば、それこそ、「紙」すらも必要でなくなります。

本当に文字通り「自分だけ、たった一人だけ」でできるのです。

そうすると、日常生活の「すきま」の時間に、いつでも英語の音を出す(アウトプットする)訓練を行うことができるのです。

 ・お風呂に入っている時
 ・シャワーを浴びている時
 ・トイレに入っている時
 ・身支度をしている時
 ・駅やバス停に向かって歩いている時
 ・交差点で人気がない時
 ・エレベーターで自分以外に誰もいない時
 ・車を運転している時

このように、ふと空いた時間に、いつでも、どこでも、自分さえその気になればできてしまうのが「暗唱」なのです。

つまり「暗唱」による学習は、「音読」による「量」をはるかに凌ぐことが可能となるのです。

英語学習における「暗唱」のメリットは、まず何より、「量を確保できる」ということなのです。

さて、次回は「暗唱」のメリット「その2」について書きます。
お楽しみに!