英語を身につけようと努力している皆さん、「音声学習」はやっていますか?
英語をはじめ、どんな言語でも「身につけよう」と思うならば「音声学習」は不可欠です。
音声学習としては、「聴く」ということをやり続けながら、同時に「音読する」や「暗唱する」などが有効です。
特に、「音読」で終わらせず、さらに進化させて「暗唱」までやるかやらないかで音声学習の効果が大きく違ってきます。
というわけで、「英語は絶対暗唱だ!」ということを強く主張するこのコーナー。
今回は、「音声学習」と「語彙力」に関して書きます。
以前、「音読や暗唱をする際は、スペルや文法やイメージも頭の中で意識するのを忘れないようにしましょう」ということを書きました。
(過去記事「英語は絶対暗唱だ!(19)暗唱の際の注意点3:スペルと文法とイメージと」はこちらから)
特に「暗唱」というものは、音読と違って、目の前に「文字」がありません。
だから、暗唱をしながら、頭の中では常に「スペル(文字)」を浮かべておく必要があるのです。
「スペル」を意識しながら暗唱を続けていると、そのうち、「音とスペル」の間に一定のルールがあることに気がつきます。
これは「実際に音を出す(発音する)」という行為をしているから気づいていくのであって、単に「聞くだけ」ではなかなか気づくことはできません。
「音とスペル」の間のルールが「意識的」あるいは「無意識的」に身についてくると、「新しい単語」が目に入ってきた時に、辞書を調べるまでもなく、その単語を「正しく発音する」ことができるようになります。
もちろん例外もありますから、これだけで完全とは言えないでしょう。
しかし、それでもたいていの単語に関しては、「スペル」を見ただけで「音」を想像することができるようになるのです。
このような経験をした人が「音とスペルのルール」としてまとめたものが、俗に言う「フォニックス」というものです。
フォニックスに関しては、私は使いようによっては非常に有効だと思いますが、その一方で、フォニックスだけで英語の発音を身につけようとすることには異論があります。
まあ、今日はフォニックスについては詳しくは書きません。また別の機会で。
なお、暗唱をすることで「音とスペル」の間のルールが身につくのは、自分が「音とスペル」を意識した上での話なので、頭の中で「何も考えずにただ暗唱」しているだけの人にはこの効果はあまり期待できません。
あくまでも、自分自身の「意識」というものが自分を成長させてくれるということです。
さて、「音とスペル」のルールを身につけることは、新たな単語を覚える際に大いなる助けになります。
しかし、「暗唱」によって単語を覚えるのがラクになるのは、「スペル」だけの話ではありません。
単語には、それぞれ「働き」と「イメージ」があります。
次回は、単語の「働き」と「イメージ」が、どのように単語を覚えることに役立つのかご紹介します。
どうぞお楽しみに!