デュープラーのウェブサイト更新やらなんやらで、ちょっと記事更新が滞ってしまっていました。すみません。
英語は絶対暗唱だ!というテーマで書き始め、そもそも「暗唱の前に音読をしっかりやろう」という話の途中でした。
で、「音読の心構え」というものが必要になるのですが、それは主に以下の3つです。
1.スペル(文字)と発音の関連性に注意すること。
2.英文の構造(品詞・文法項目・文型)を意識すること。
3.英文の意味、単語の意味を捉え、そこから「映像化」しながら音読すること。
今日は「1」について、少し考えてみましょう。
「音」と「スペル(文字)」には関連があります。
本校の無料体験授業で、はじめて英文を音読する人の発音を聞いてみると、たいてい、「スペルを読む」のではなく、「なんとなく、こんな感じの音だったなぁ」というように発音している人がたくさんいます。
例えば、「Crippen」という人名の途中にある「ri」の部分と、「immediately」という後の最後にある「ly」の音が、全く同じになってしまったり。
あるいは、「before」という語を「ビフォー」というカタカナで読むならまだしも、思いっきり「ビホー」と発音してしまったり。
あるいは、「r」の文字が含まれてもいないのに、やたらと巻き舌で発音したり。
本当に、人によって英語の発音の仕方は様々です。
ここには、「音と文字」の関連をしっかり見出す、という要素が欠けているのです。
「音を音だけのものとして認識する」のと、
「音に文字を加えて認識する」のとでは、
認識の程度の高さが全然違ってきます。
以前も書いたかもしれませんが、「文字」は「2次元」の平面の世界のものです。
これに対し、「音」は空気を伝わる振動ですから、「3次元」のもの、あるいは、時間の流れと共に変化していくことを考えると「4次元」のものとも考えられます。
「3次元」や「4次元」のものを認識することよりも、次元の低い「2次元」のものを認識する方が、人間にはカンタンです。
次元が高くなるほど、人間にとって認識しづらくなるものなのです。
つまり「音」を「音のみ」で認識しようとするよりも、「音」に「文字(2次元)」を付け合わせて認識するほうが、遙かに認識しやすいのです。
これは単に認識する(インプットする)時だけの話ではありません。
自分から発音する(アウトプットする)時にも、「音のみ」より、「音+文字」の方が、遙かに正しく発音できるようになります。
そこで、「音」と「文字」を認識するために「音読」という方法をとってみても、それでも、多くの人が「文字」を意識しないで、「なんとなくこんな発音だったかな」という「音の記憶」から発音してしまいがちなのです。
ではどうするか。
「音」と「文字」の関連を探る方法としては「フォニックス」というものがあります。
これは、「この文字は、この音になる」という「傾向」を学習していくものです。
例えば、「look」の間にある「oo」も、「book」の間にある「oo」も、どちらも、日本語でいう「ウ」という音になる、というように、「文字」と「音」の間にある「パターン」を学習していくのが「フォニックス」というものです。
しかし、私は個人的には「フォニックス」は不十分と考えています。
なぜなら、「フォニックス」は、結局は「傾向」でしかなく、英語初学者には良いかもしれませんが、最終的には、「例外」の部分をたくさん覚えていくしかないからです。
例えば、「loop」という語の場合は、間の「oo」は「ウ」ではなく、「ウー」と伸ばすような発音になります。
このように、「同じ文字でも違う音になることがある」という例外が英語にはありすぎるのです。
これを全て「フォニックス」でやろうとすると、結局はたくさんのパターンを覚えなくてはなりません。つまり、上級になるほど、対応ができなくなるということになります。
そこで私は、「フォニックス」の要素を取り入れながらも、結局は「発音記号」というものこそが「音」と「文字」の橋渡しになると思っています。
「発音記号」。
ちょっと長くなったので、「発音記号」については、次回に書きます!
<続く>
ちなみに、4月から始まる「発音教室&英会話」では、この「音」と「文字」に関する解説をバッチリおこなっていきます!
4月は6日(金)と21日(土)の2回開催します。興味のある方は以下のページをご覧ください。
http://ameblo.jp/dupler-official/entry-11203145338.html