いや~、このテーマ、すっかりご無沙汰!って感じですね。

「話し上手のルール」。

英語を教える、という仕事をしていると、「自分の話し方がもう少し上手なら、もっと生徒への負担が軽くなって理解してもらえるのにな~」と思い悩むことがよくあります。

たぶん、このことはどんな仕事でも同じなのだろうと思います。

「話し上手になるため」にはどうすればいいかを考えていくこのコーナー。

前回は、なんと1ヵ月近く前に書いたのが最後!

これまでのあらすじをザッとお読みになりたい方は、こちらからどーぞ!
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さて、今日は新しい観点で「話し上手のルール」について考えてみようと思います。

タイトルにも書きましたが、それは「数字を使った表現」というものです。

日常で私達が「数字」に触れるのは、どんな時でしょうか?

・お金を数える時。

・時間を表す時。

・日付を表す時。

・住所・電話番号を表す時。

・年齢を表す時。

・距離を表す時。

・気温などの温度を表す時。

・ものの個数を数えたり、分量を量る時。

この他にもいくらでもありますね。

「数字」というものがなければ、私達の日常生活はとても困ります。

「数字」は、「曖昧さを排除する」や「再現性を高める」などの助けになってくれるのです。

「曖昧さを排除する」や「再現性を高める」のに「数字」が役に立つのだとしたら、これを「人との会話」に応用してみる、というのもあり得ますね。

事実、「話し上手」な人を観察してみると、見事に「数字」を使った表現を取り入れていることに気がつきます。

例えば、複雑な業務を部下に任せようとしている上司がいたとします。

一通り、その業務内容を記したマニュアルを読み合わせた後で、その上司が続けて言います。

「このマニュアルの指示書にはなんだかたくさんのことがあるように見えるけれど、大事なことは、たった”3つ”だけなんだよ。

1つ目は○○ということ。
2つ目は○○ということ。
3つ目は○○ということ。

以上の3つだ。頼んだよ!」

このように、相手側に「大事なことは3つ」ということを伝えてしまうのです。

そうすることによって、相手は「3つ」のことを頭の中で区分しながら話をまとめることができます。

「大事なことは3つ」と伝えるタイミングは、もしかしたらマニュアルの指示書を読み始める前でも良いかもしれません。

でもとにかく、「数字」を使って表現すれば、相手が頭の中で「分類して整理する」のを助けてあげられるのです。

あるいは、自分が何かを理解する場合も同じように役に立ちます。

「自分が理解したことは、いくつのポイントに分類できるだろうか?」ということを自問しながらまとめていくと、自分の中での整理がうまくいきます。

そして、時間が経ってからそのことについてまた思いだそうとした時に、「確か、この件に関してはポイントが○個あったな。」というところから思い出していくと、比較的思い出しやすくなります。

こういうことを自然に実践している人は「そんなの当たり前!」と思うかもしれませんが、自然にやっていない人は「数字なんて意識したことがない」と思うことでしょう。

自分が話したいことが、いったい「いくつのポイント」に分かれているのかを自問するだけでも、「話し上手」に近づくことができるかもしれませんね。

是非お試しあれ!

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