<前回の続き>
(『誰でも「できる人」になれる!』シリーズのこれまでの記事一覧はこちら。)
前回は、「考える人」になるには、まず「問われる」ということが必要だと書きました。
人は、「問われる」ということをきっかけにして「考える」ということを始めます。
もちろん、考え始めたからといって、その先ずっと考え続けることができるかどうかは別です。
しかし、何事も始めなければ続けることもできません。
また、「始める頻度」が高いほど、そのことを続ける可能性も高まっていきます。
というわけで、「問われる頻度」が高まれば、その分だけ「考え始める頻度」が高まり、ひいては「考える人」になる可能性も高まるということです。
で、「問われる」というのは、前回も書きましたが、「他人が問いかけてくる」と「環境が問いかけてくる」「自分で自分に問いかける」という3つの方法があります。
最初の2つは「外部」のものなので、まわりに問いかけてくれる人がいなかったり、あるいは、何不自由のない満たされた環境にいたりすれば、「問われる」ということもなくなります。
そうした中で、「自分で自分に問いかける」ということだけは、外部のものに頼ることなく、「考えはじめる」ためのきっかけを生み出すことを可能にしてくれます。
では、「自分で自分に問いかける」ためには、何をどうすれば良いのでしょうか?
「問いかける」ということは「疑問文をつくる」ということです。
英文法に置き換えて考えると、「疑問文」には、「Yes/Noを尋ねる疑問文」と「返答を直接尋ねる疑問文」の2つに大きく分類されます。
どちらも「考える」ためのきっかけになる疑問文になりますが、「問い続ける」ということを可能にする疑問文と、そうでない疑問文ということで分けてみましょう。
まず、「Yes/Noを尋ねる疑問文」は、一度答えを得た後で、続けて同じ質問で問いかけることは困難です。
「あなたは男ですか?」と尋ねて「Yes」と答えられたら、もう同じ質問をするわけにはいきません。
「Yes/No」は二択ですから、それを一度尋ねてしまっては、重ねて疑問文を投げかけることはできないのです。
では、「返答を直接尋ねる疑問文」はどうでしょうか?
「返答を直接尋ねる疑問文」のことを、英文法では「直接疑問文」と言います。
そして、直接疑問文というものは、「疑問詞」という言葉によって作られます。
「疑問詞」には、「疑問代名詞」と「疑問副詞」の2つに大きく分類されます。
<疑問代名詞>
1. who
2. whose
3. whom
4. which
5. what
<疑問副詞>
1. when
2. where
3. why
4. how
以上のように、「疑問代名詞5つ」と「疑問副詞4つ」の合計「9つ」が、直接疑問文をつくるための言葉です。
さて、これらの疑問詞から作られた疑問文は、「続けて質問する」ということを可能にしてくれるでしょうか。
この続きはまた次回。
どうぞお楽しみに!
<つづく>
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