<前回の続き>

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前回は「自分自身に問いかける」ということをするためには、「疑問詞」を使った疑問文を作って問いかけると良い、ということを書きました。

疑問詞は「疑問代名詞」と「疑問副詞」の2つに大きく分かれます。

<疑問代名詞>
 1. who
 2. whose
 3. whom
 4. which
 5. what

<疑問副詞>
 1. when
 2. where
 3. why
 4. how

どれも「Yes/No」ではなく、「幅広い範囲から答えを直接選んで答えてもらう」ような疑問文を作ることができます。

つまり、「Yes/No」で答えることができる疑問文よりも、複雑な答えが必要となります。

さて、今度は上記の疑問詞を比べてみましょう。

疑問代名詞が「5つ」、疑問副詞が「4つ」、合計「9つ」の疑問詞がありますが、この中でも、「考える」ということを繰り返す練習するのにとても有効な疑問詞が「2つ」あります。

それは、「why」と「how」です。

「why」と「how」以外の疑問詞を見てみると、「一度答えを得られたら、何度も繰り返し問いかけ続ける」ということが難しいものばかりです。

例えば、「who(誰が?)」という疑問詞を使って疑問文を作り、それに対して答えが得られたならば、もう一度「Who?」と尋ねることはできません。

「who」と同じ事が「whose」「whom」にも当てはまります。

また、「which」も同じです。

「which(どれ?/どちら?)」という疑問詞も、いったん答えを得られた後で、同じように「Which?」とは問いかけられません。

ただ、「what(何?)」「when(いつ?)」「where(どこ?)」については、少しは繰り返しが可能です。

例えば、「what」を使って、「あなたは彼女の何が好きですか?」と尋ねたとします。

相手が「私は彼女の顔が好きです。」と答えたとしたら、今度は、「では、彼女の顔の何が好きですか?」というように、「what」を使って、さらに質問をすることができます。

「彼女の顔の、鼻が好きです。」という答えが返ってきたら、今度は「彼女の鼻の、何が好きですか?」と続けることができます。

しかし、これもすぐに終わってしまいます。

「彼女の鼻の、丸いところが好きです。」という答えが返ってきたら、もう、それ以上は「what」で質問を続けることは困難です。

つまり、「what」という疑問詞は、範囲を少しずつ絞っていくという意味で繰り返し問いかけることはできますが、その範囲が十分に狭まってしまうと、もうそれ以上は質問ができなくなってしまうのです。

同じように、「when」や「where」も、最初は幅の広いところから始まったとして、何度か同じような質問を繰り返すことができますが、あるところまで範囲が絞られてしまうと、それ以上は同じ疑問詞で質問を繰り返すことはできなくなります。

ところが、「why(なぜ?)」は、他の疑問詞とは、その性質が全く異なります。

「why」という疑問詞だけは、他の疑問詞にはできないことを可能にしてくれます。

それは一体どういうことでしょうか?

次回は、「why」という疑問詞の持つ特殊性について考えてみましょう。

<つづく>

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