前回、「文字は二次元、音は三次元(四次元)」という話をしました。(前回記事はこちら。)

「二次元の文字」を目から受け取り、「三次元の音」として口から出す。

あるいは、「三次元の音」を耳から受け取り、「二次元の文字」として頭の中で浮かべる。

識字ができる人は、このように「二次元」のものと「三次元」のものを自在に変換することができるのです。

このことを外国語学習に置き換えたら、というところで前回は終わりましたが、その前に、もう少しだけ「母国語」にからめて考えてみましょう。

私達日本人が「識字」のためのトレーニングを開始するのはいつでしょうか?

たいていが幼少の頃、まだ文字も読めないくらい小さい頃でしょう。

最初は「音」に対して「音」をマネするところから始まりますね。

ところが、いつまでも「音」だけではありません。

そのうち「文字」というものを学びます。

たぶん、多くの人にとって、「文字」との最初の出会いは「絵本」ではないでしょうか。

子どもに絵本を買い与える親は少なくありません。

1歳の誕生日を過ぎ、ある程度発話するようになったら、もう絵本を買い与えても良いようです。

最初は、大人が読んであげなくてはなりませんね。

子どもは、文字を理解していようといまいと、いったん絵本に興味を示すと、何度も繰り返し「読んでほしい」と思うようになります。

しかし大人は何回も読みたくありません。

最初は大人も楽しめたものも、大人はすぐに飽きてしまいます。

ところが、子どもは大人が飽きてもまだ飽きません。

「もう1回読んで!」とリクエストしてきます。

このリクエストに応えるのは、大人にとって決して楽ではありません。

しかし、そういうリクエストに応えてあげて、子どもに何度も繰り返し同じ絵本を読んであげると、少しずつ変化が生じてきます。

子どもは、何度も繰り返し読んでもらっているうちに、絵本の中の「セリフ」や「文章」をそっくりそのまま「覚えて」しまうのです。

そのうち、大人が読むタイミングに合わせて一緒に言えるようになってしまうことも珍しくはないでしょう。

子どもは、大人が読んでくれる「音」と、絵本に書かれている「絵」や「文字」が合致していることを知っています。

そして、「音」と「文字」の大量の同時インプットを経験していくと、その後で学ぶことになる「ひらがな」などの文字に対して、比較的、楽に受け入れていくことができます。

しかし「絵本の読み聞かせ」のような経験があまりない子どもの場合、いきなり「ひらがな」の五十音表を見せられても、とうていついて行くことができません。

日頃から「音」と「文字」を同時にインプットして、なじんでいるからこそ、「文字」の勉強に入っていくことができるのです。

そうやって、私達日本人は、「音」と「文字」を付け合わせた学習を、幼少の頃、つまり「言語学習初期」の頃にたっぷりと行っています。

では、これを「外国語」の学習に当てはめたらどうなるでしょうか?

次回はいよいよ「外国語」における「音」と「文字」のつながりについて見ていくことにしましょう。

どうぞお楽しみに!

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