今日から授業開始です。
昨日まで、私はのんびりと過ごしました。
連日でこんなにのんびりしたのは、実に1年ぶりかもしれません。
それで思い出しましたが、そういえば、アメリカには日本のような「正月休み」というものがないのでした。
私がアメリカに留学していたのは「1989年(平成元年)8月」から「1990年(平成2年)6月」までの10ヵ月。
この時、私はアメリカでの年越しを経験しました。
アメリカの「クリスマス」については、既にご紹介しましたね。
(記事はこちら)
アメリカでは、多くの家庭が、相当な金額をクリスマスに費やします。
その金額は、私達日本人がクリスマスに使うであろう金額の、ざっと2倍以上はあるような感じがします(あくまで私の個人的な感覚ですが)。
ところが、その反動が、年明けの「正月」の時期にやってくるようです。
ご存じの方も多いと思いますが、アメリカでは、「正月らしい正月」というものが存在しません。
アメリカの高校では、通常、クリスマスの直前に「冬休み」に入ります。
クリスマスを家族で過ごし、年内もずっとのんびりします。
そして、12月31日。
この日は「New Year’s Eve」と表現されます。
「Eve」という言葉についても別の記事でご紹介しました。(記事はこちら)
この「New Year’s Eve」には、日本と同じように「カウントダウン」したりして、アメリカでも結構盛り上がります。
そして、年が明けて、1月1日!
みんなで「Happy New Year!」と言い合って、新しい年を祝福します。
ここまでは良いのです。
たぶん、日本とそれほど変わりません。
しかし、1月1日を過ごしたら、なんと、翌日の1月2日には、もう通常通りの生活が始まってしまうのです!
「正月」というものが、アメリカにはないのです。
日本のような、
「三が日はのんびり」なんていうのもないし、
「正月の特別番組」なんていうのもないし、
「親が子どもにお年玉をあげる」なんていうのもないし、
「年賀状が届いた、やった!」なんていうのもないし、
「初詣に出掛けてお参り」ないていうのもないし、
「おせち料理、お雑煮、おしるこ、おもち、などの正月料理」なんていうのもないし、
「門松、鏡もち」なんていうのもないし、
「百人一首、福笑い、羽子板、凧揚げなどの風景」なんていうのもないし、
「家族揃って新年会だ!」なんていうのもない。
1月2日から、フツーに学校も仕事も始まってしまうのです。
日本の正月に慣れている者にとって、アメリカの正月の「物足りなさ」はなんとも寂しく感じられてしまいます。
私もそうでした。
1月1日の夜。
「え? もう明日から学校?」
と思ってしまいました。
そう考えると、どうしてアメリカ人があれだけの金額をクリスマスだけにかけられるのかがわかりますね。
彼らは、正月には一切お金をかけないのです。
日本では、「クリスマス」にお金をかけるかもしれませんが、その後の「正月」にもたくさんのお金を使います。
だから、「クリスマス+正月」の時期を合わせて考えれば、日本人も相当お金を使っていると言えるのです。
アメリカでは、クリスマスだけにお金をかけるからこそ、あれほどたくさんのプレゼントを買ったりすることができるのですね。
クリスマスプレゼントを1つしかもらえないけれど、お年玉をもらえる日本の子どもと、
お年玉はもらえないけれど、たくさんのプレゼントをもらえるアメリカの子ども。
どちらが良いとは言えないかもしれませんね(笑)