英語を身につけたいと思うなら、とにもかくにも「暗唱」をやったら良いことありますよ、と言い続けるこのコーナー。
前回は、具体的にどのような手順で英文を「暗唱」していけば良いかについて、簡単にご紹介しました。
以下、3つのポイントが大事だ、ということでしたね。
1. 意味がわからない英文を暗記しようとしてはいけない。
2. 文の構造(各単語の文法的な働きなど)を理解してから暗記した方が良い。
3. 音読が正しく、かつスラスラになっていないのに暗記してはいけない。
では、ここで前回ご紹介した英文を見てみてください。
She received two million dollars in compensation for the accident.
(出典:「POWER WORDS Level 6-B」(アルク)、P.102より抜粋)
全ての単語の発音記号もわかった上で、上記3の「正しく」読めるようになるまで練習します。
まだ、いきなり暗記をしようとしないでください。
まずは「音読」をきっちりやります。
初見でこの文を「1回だけ」読んだだけでは、たいていの人は「正しくかつスラスラ」には読めないことでしょう。
通常、「正しく」と「スラスラに」は反比例しますね。
「正しく」読もうとすれば、どうしてもぎこちない読み方になってしまいますし、
「スラスラ」と読もうとすれば、どうしても雑で不正確な読み方になってしまいますね。
そんな時、まず最初に心懸けるべきは「正しさ」の方です。
「正しさ」を最優先にし、その一方で「スピード」はゆっくりにします。
上記の文を、「正しく読む」という意識を最大限に高め、ただし、ゆっくり、カタツムリが這うようなスピードで、のんびり読んでみて下さい。
この時、「ゆっくり」は良いのですが、「単語と単語の間をつなげるようにして読む」ということに注意して下さい。
「ゆっくりなのにつなげる」というのは、以前も「音読の心構え」のところでご紹介しました。(過去記事はこちらからどうぞ。)
つまり、「正しく読みながら、単語と単語はつなげて読み、ただしスピードはグッと落としてゆっくり読む」ということです。
何より「口がつっかかる」「口がまわらない」などの現象が現れている時は、まだ「スピードの落とし方」が足りないのです。
自分で「これ以上ゆっくりにしたら変だ」と思っても、「正しく発音できていない」ということならば、さらにゆっくりにしなくてはなりません。
「太極拳」の動きのように、ゆっくり、じっくり、それでいてなめらかに。
「正しく読む」ということを実践している間は、ずっと「文字から目を離さない」ということも心懸けましょう。
さて、少し長くなったので、続きはまた次回にしますね。
どうぞお楽しみに!
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