日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズの「034」番です。
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034:「マッハ」
戦闘機や飛行機などの速度を表す際によく見かける「マッハ」という言葉。
これは「音速」に関係しています。
「音」は空気を伝う振動ですが、これが伝わっていくスピードは、1気圧中ではおよそ「秒速340メートル」ほどです。
この「秒速340メートル」という音の速さのことを「マッハ1」と言います。
そして単純にこの倍のスピード、つまり「秒速680メートル(1気圧中)」のスピードのことを「マッハ2」と言います。
ちなみに「光」は「秒速30万キロメートル」のスピードで進みますので、音よりも遥かに速いことが分かりますね。
例えば、花火の10号玉のことを「尺玉」と言いますが、尺玉はだいたい330メートル近くの高さまで打ち上げられますから、上空で破裂してから地上にいる人達の耳に爆発音が届くまで「約1秒」かかります。
つまり、「目に見える光」は一瞬のうちに私達の目に届くのに、「空気を伝う音」は1秒ほどかかって私達の耳に届くのです。
このことからも「マッハ1」のスピードよりも、「光の速さ」の方が遥かに速いことが分かりますね。
さて、「マッハ」という言葉は、英語では「マッハ」とは発音されません。
英語のスペルでは「Mach」と書かれます。
これは「人名」からきているので、最初の「m」は大文字にすることの方が多いようです。
この発音記号は[mάːk]あるいは[mǽk]となります。
私は個人的には前者の方の発音を好みます。
どちらにしても、カタカナで表記するなら「マーk」や「マァk」のような感じですね。
この発音は簡単ですから特別な説明はほとんど不要です。
日本語のように「マー」と言ってから、最後は「ク」という音をひそひそ声(無声音)で出せば良いのです。
ちなみに、「マッハ1」は英語では「Mack 1」というように、日本語と同じように「数」を後ろに置けばよいのです。
「音速=マッハ1」というのは、上述したように「光」に比べれば遥かに遅いと言えますが、それでも「マッハ1」のスピードで「物体」が移動すれば、それは相当なスピードと言えます。
音速を超えるスピードで物体が空気中を移動すると、「衝撃波」が発生します。
先日のロシアの隕石落下の際も同様の現象が起き、衝撃波が町に被害をもたらしました。
「音」はマッハ1のスピードで伝わりますが、「音以外の物体」がマッハ1以上のスピードで移動すると、とんでもないことになってしまうんですね。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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