<前回の続き>
前回は「英語における個人トレーニング」についてざっとご紹介しました。
以下、改めてご覧ください。
1. 発音と文字に関する理解と知識
2. 正しく発音するためのトレーニング
3. 文法に関する理解と知識
4. 単語やイディオムに関する知識
基本的に、この4つは「個人トレーニング」として実践できることです。
「みんなで楽しくおしゃべり」という感じの英会話レッスンだけで「全然うまくならない」とぼやいているあなたにだって、もちろんできます!
上記の4つについて、「自分の時間」を使い、「自分だけ」でせっせとトレーニングした人は長い時間が経つにつれて、本当に、強くなります。
では、今日はまず最初の「1」から見ていきましょう。
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1. 発音と文字に関する理解と知識
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これについては、これまでに何度もこのブログでご紹介してきました。
改めて、どういうことかご説明します。
まず、私たちの母国語である「日本語」で話したり聞いたりする時のことを考えてみましょう。
「日本語で書かれた文字」を見れば、普通の大人ならば、そしてあまり難しい漢字が使われているのでなければ、たいてい誰でも「声に出して読む(=音にする)」ことができますね。
その反対に、「誰かが話している日本語」を聞けば、よほど難しい言葉でない限り、きちんとした漢字でなくても最低限「ひらがな」を使って「文字として書く」ことができますね。
つまり、私たちは「音」と「文字」を対応させて日常的に日本語を使っているのです。
英語も同じです。
英語圏のネイティブたちは、英語の「音」と「文字」を対応させて日常生活を送っています。これ、当たり前。
しかも英語の場合、音と文字が「とんでもなくかけ離れている」ようなものはほとんどありません。
むしろ日本語の方が「音と文字がとんでもなくかけ離れている」という例がたくさんあります。(易しい例だと、「流石」と書いて「さすが」と読む、など。)
英語の場合は、日本語の「ローマ字」の様に読めばたいてい近い音になります。
そりゃあ、ちょっとは違うこともありますけれど、だからと言って「b」の文字を「チョ」と読んだり、「u」の文字を「ペ」と読んだりする、などということはありません。
そういう意味では、英語は「音と文字の付け合わせをしやすい言語」と言えます。
ところが、日本人にとっては、英語の音と文字は、「ローマ字」だけで対応させるには限界がありますね。
例えば、「luck」と「lack」。
この2つは、真ん中の「u」と「a」が違うだけです。
どちらも日本語のカタカナで言えば「ラック」という感じの音になりますね。
こういう違いは日本人は苦手です。
なぜなら、「ア」という音は日本語には原則として1つしか存在しないからです。
さらに英語には「rack」や「ruck」などという単語もあります。
こうなると「l」と「r」の違いというものも出てきます。
しかし、「ラック」というカタカナをローマ字で書くと「rakku」となります。
「r」が「l」になった場合、それから「a」が「u」となった場合でも、日本人には全て「ラック」となってしまいます。
つまり、ローマ字なら「rakku」なのに、英語となると「luck」「lack」「ruck」「rack」など、いくつも異なる文字(もちろん異なる意味)の単語があるのです。
こういう違いは、多くの日本人が「お手上げ」となってしまいます。
ではどうすれば良いでしょうか?
ちょっと長くなったのでまた次回書きますね。
どうぞお楽しみに!
<続く>
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