英語が上達するには、「たくさんの英文を作ってみる」ということが大事です。
ところが、実際に英文を作ろうとすると、「これは英語ではどの単語を使うのだろう?」とか「あれ?ここには”a”はつくのかな?」とか「ここは進行形で良いのかな?」とか、様々な疑問が浮かぶことでしょう。
『正しい言い方が分からない、だから英文を作る練習ができない。』
もしもそう思っているのだとしたら、きっといつまでも英語はできるようにならないでしょう。
間違っているかもしれないけれど、それでも「文」を作り出してみるということがとても大切なのです。
人は何かを「アウトプット」しようとした時に、上記のような「疑問」を浮かべます。
アウトプットしようとしなければ、疑問は浮かびません。
そして、人はたいてい、疑問を浮かべたならば、すぐにその「答え」を知りたがります。
ところが、ほとんどの疑問は、その場で即座に全ての答えが見つかるわけではありません。
疑問は疑問のまま、しばらくの間、もやもやした状態が続きます。
でも、それで良いのです。
できるようになる人ほど、「いつも心にクエスチョン(疑問)」を持っているものです。
「未解決のクエスチョン」をずっと持っている人は、日々の生活の中で、ふとした時に「答え」に遭遇した時、それを見逃しません。
クエスチョンを自分の中に持っていたからこそ、外から入ってきた答えに敏感に反応し、そして、その答えを自分のクエスチョンと結びつけて覚えていくことができるのです。
しかし、クエスチョンを持たない人が、同じような状況におかれたとしても、その人は、何も気づかず、そのまま素通りしてしまうことでしょう。
「未解決のクエスチョン」があれば、そのことに気づいて、深く自分の中に残すことができたのに、目の前でインプットした事柄に結びつく「クエスチョン」がないがために、インプットしたことが自分の中に留まらずに流れ去ってしまうのです。
未解決のクエスチョンを持ち続けるのは、確かに心地の良いことではありません。
しかし、慣れてしまえば、「いつも心にクエスチョン」を持つことも苦痛ではなくなってきます。
英語ができるようになるのも同じこと。
英文を作ろうとして、疑問がわいて、正解が分からなくてもとにかく英文にしてみる。
疑問は疑問のまま、未解決のままで自分の中に持っておく。
その状態で、ネイティブたちが話したり書いたりする英文をインプットしていくと、クエスチョンを持たない人に比べ、遥かに速く、深く、学習していくことができます。
「自分で間違っていると思ううちは英文を作らない」というスタイルの人は、「完全に分かるまでは英文を作らない」ということでしょうから、いつまで経っても英語ができるようにならないのです。
間違いを恐れず、ガンガンと英作文をやった人は、その分だけ上達が早いのです。
是非お試しあれ!
<おしまい>
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