(「残念な英語学習法」シリーズ過去記事はこちら)
大人になってから「やっぱり英語をきちんと勉強しよう」と思った人。
あるいは、中学校、高校での英語の授業についていけず、「最初からやり直したい」と思った人。
「英語を勉強しよう」と思い立ったまでは良かったものの、「いったい、何をどう勉強すれば良いのやら」と途方に暮れてしまっている人も多いのではないでしょうか。
英語は「言語」の1つですから、適切なやり方で学んでいけば、必ず身につきます。
それはまるで「適切なやり方で筋トレをすれば、きちんと筋肉がつく」ようなものです。
適切なやり方をすれば、健康な人間ならば誰でも身につけられるものなのです。
ところが、書店の「英語コーナー」に行くと、英語学習に関する本があまりに多く、どれから始めて良いのか迷ってしまします。
努力した時間が無駄になってしまった、という「残念な英語学習法」を選ばないように気をつけたいものです。
前回は「英語は聞くだけで身に付けられるものではない」ということを書きました。
人が何かを身につけるには、英語に限らず、必ず「インプット」したものを「アウトプット」してみて、その結果を「自己反省」してみて、再度お手本を「インプット」する、というプロセスを辿ることが肝要です。
さて、今回は「残念な英語学習法」として、多くの人がやりがちな「単語学習」について考えてみましょう。
<アメブロからの続きはここから>
「英語ができるようになる」ということは、次のことを意味します。
1.英語で「文」を作ることができる。
2.自分で作った英文を「発音」することができる。
この2つをどんどん繰り返していくことが、つまりは「英語で会話する」ということにつながります。
で、「1」に関して言えば、当然のことながら、「単語の知識」が欠かせません。
「文」というものは「単語」がつながってできたものだからです。
これは「文を作る」というアウトプットだけの話ではありませんね。
「書かれた英文を読解する」や、「相手が話した英語を理解する」というインプットの場面でも「単語の知識」は必要となります。
だから、「英語ができるようになるには、単語を覚えよう!」という発想そのものは間違っていません。
ところが!
「単語を覚える」のは大事なことですが、「単語だけ」では使えません。
単語が文の中に入る時、単語によっては「形」が変わる場合があります。
さらに、単語が文の中に入る時、単語は、ある法則に従って「並び順」も決まります。
つまり、単語をいくら知っていたとしても、文の中に入れる際の「形の変化」や「並び順」について全く知らなければ、それは宝の持ち腐れとなり兼ねません。
「単語の形の変化」や「単語の並び順」に関する法則をまとめたもののことを「文法」と言います。
「単語は知っているけれど、文法が全然分からない」ということでは、せっかくの単語学習が十分に活かせません。
「単語」を覚えるのと同時に、「文法」も一緒に学習していくことをお薦めします。
さらに、上記の「2」のことを考えると、「単語の発音の仕方」をきちんと知らなければ、結局は使えないということです。
発音については、辞書を開けば必ず「発音記号」というものが載っています。
「スペル」と「意味」という2つだけを覚えるのではなく、一緒に「発音記号」と「実際の発音の仕方」も学んでいくと良いでしょう。
そういう意味で言えば、「単語学習」は、英語が使えるようになるには必須項目ではありますが、「単語だけ」ではほとんど役に立たないと言えます。
せっかく「英語を勉強しよう」と思い立ったのですから、「単語だけを覚える」という残念な学習法を選ばないように、是非ともお気をつけください。
<続く>
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