<前回の続き>
(「子供向けの英語教育について」の過去記事一覧はこちら。)
前回、子供が英語を勉強し始めるタイミングは「小学5年生の2学期〜6年生の夏休み前」あたりがベストではないかと書きました。
これより早い時期に始めてしまうと、「何かの事情で辞める」という事態になった時のデメリットの方が大きくなります。
中学校に入ったら嫌でも英語を辞めることができません。
中学校以降に英語を辞めるということは、すなわち、高校受験、大学受験での英語のテストも諦めるということを意味します。
従って、中学校に入っても継続できることを前提として、あまりに早いうちから英語の勉強を子供にさせないのが無難です。
では、小学校5年生よりも前の時期にはどのようなことをすべきでしょうか?
前回は「前頭前野」を鍛えることが、その後の英語学習に有効だということを書きました。
特に、小学校に上がる前の幼少期には、英語を学ばせるよりも、前頭前野を鍛えるような学習が良いと思います。
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前頭前野を鍛えるということは、「脳」を鍛えるということ。
私(久末)は脳の専門家ではないので、専門家がどのような見解を持っているのか、色々と調べてみました。
すると、主に以下のような事柄が効果的であるということが分かりました。
【前頭前野を鍛えるために有効なこと】
1. 簡単な計算(足し算、引き算、かけ算、割り算)をする。
2. 漢字の読み書きをする。
3. 日本語の文章を声に出して読む。
4. 日本語で文章を書く。
5. 手先を使った作業をする。(楽器演奏、図画工作、包丁で野菜などの皮をむく、パソコンのブラインドタッチなど)
6. 物事の段取りを考える。(料理、片付けなど)
7. よく噛んで食事をする。
8. 歌を歌う。
9. 絵を描く。
10. 手足を動かしてコントロールするような運動をする(水泳、ダンス、器械体操、球技など)
11. 多くの人、様々な人と会話する。
12. 動物・昆虫などの生き物に触れたり、世話をしたりする。あるいは自分より年少の子の面倒をみる。
他にもあるかもしれませんが、要するに、「頭を活性化させるような事」であれば、前頭前野を鍛えることができると言えそうです。
これらは大人になってから始めるのでも有効とのことですが、幼少の頃から始めれば、それだけ効果が得られると聞きます。
上記に挙げたものの中から、幼少の頃から始められることで、かつ、「日常の生活でも継続できそうなこと」や「大人になってもできそうなこと」であれば、どのようなことでも良さそうです。
よほど「プロになって稼ぐ!」という目標でもない限り、「いつ辞めても学校の勉強に差し障りのないもの」を選ぶと良いと思います。
その意味では「英語」は、辞めてしまうと学校の勉強に差し障りがあります。
また、英語を学ぶためには、「外国の文化」を理解したり、「文法の理屈」を理解したりする知的な能力が必要です。
そうした知的な能力を高めるためにも、幼少期から小学校中学年までは「前頭前野」を鍛えるようなことを実践すると良いのではないかと思います。
<続く>
本校では、2015年1月より、「小学5年生」「小学6年生」向けのクラスを開始しました。
中学校に入ってからの英語の授業にゆとりを持てるよう、少し早めに英語の勉強を始めることをお薦めします。
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