<前回の続き>
(「子供向けの英語教育について」の過去記事一覧はこちら。)
今の日本には、自分の子供に英語を習わそうとする親がたくさんいます。
普通に中学校に入れば、嫌でも子供は英語を習うことになります。
中学校の英語が苦手にならないよう、あるいは嫌いにならないよう、子供のうちからできることはあります。
前回は、「文法」を理解するのに必要な「考える力」について書きました。
今日は、大人になってからでも英語を身につけられるように、子供の頃からやっておくべきもう1つのことについて考えてみましょう。
<アメブロからの続きはここから>
繰り返しますが、英語ができるようになる、ということは、次のことを意味します。
1. 英語で文を作ることができる。
2. 英語のスペルに合わせて発音することができる。
このうち、「1」については前回までにご紹介しました。
今回は「2」についてです。
大人に英語を教えていると「発音」を苦手とする人がかなりの割合でいます。
私の見立てでは、本校に通う生徒たちの「およそ半分」は発音が苦手です。
発音が苦手な人達に次のような質問をすると、決まった答えが返ってきます。
「あなたは普段、歌を歌いますか?」
「いいえ、歌はめったに歌いません。」
このように答える人は、たいてい、英語の発音も苦手です。
逆に、「普段、よく歌を歌う」という人は、たとえそれまでに英語の発音を習ったことがなかったとしても、とても上達が早いという傾向が見られます。
これは一体、どういうことでしょうか?
「歌を歌う」という行為には、「自分の口から音を出し、それを自分の耳で聞きながら調整する」ということが求められます。
普段からこのことをたくさん練習している人は、「自分の口から出す音を調整する能力」が高いと言えそうです。
英語の発音もまた、「自分の口から音を出し、それを自分の耳で聞きながら調整する」ということが必要になります。
つまり、「歌を歌う」ということが、「発音が上達する」ための良い訓練となるのです。
大人になって「歌が苦手」という人は、おそらく、子供の頃から「歌を歌う」ということをあまりしないで生きてきてしまったのでしょう。
「歌を歌う」ということを練習する機会もなく、歌を歌いたいという欲求もなく、むしろ歌うことを避けてきた。
そういう人にとっては、「英語の発音を練習する」ということもまた「苦痛」になりがちなのです。
ということは、大人になってから英語を身につけるためには、子供の頃から「歌を歌う」ということを練習すれば良いということになります。
だからといって、嫌がる子供を無理矢理「合唱クラブ」などに入れれば良いということでもありません。
歌を歌うための「環境」を整えてあげたり、あるいは歌を歌うことを好きになるような工夫をしてあげるだけでも十分でしょう。
「自分の耳を使い、自分の音を調整する力」
それは、日頃から「歌を歌う」ということによって養われるのです。
自分の子供に英語を習わそうとしている人は、ぜひ参考にしてみてください。
<続く>
本校では、「歌」が苦手な人でも、親切、丁寧に、一人一人の能力に合わせた「発音指導」を行っています。
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