(「残念な英語学習法」シリーズ過去記事はこちら)
英語を身につけるための学習法には、様々なものがあります。
書店に行けば、英語コーナーには目が回るほどたくさんの「英語関連書籍」がズラッと並んでいます。
どのやり方が効果的で、どのやり方が効果的でないのか、迷いますね。
英語がなかなか身につかない人がやりがちな「残念な学習法」をしないように、今日も一緒に考えてみましょう。
<アメブロからの続きはここから>
まず、英語を身につけようとするならば、「言語習得」の観点から言えば、「音声」を取り入れない学習法は、全く実用的ではありません。
言語は「音」から始まっているのであり、「音」を使わない言語というものは、実際には役に立たないことが多々あります。
従って、「音声」を取り入れた学習は、まずは必須と言えます。
ところが、音声だけでは足りません。
「文法」の学習だって必要です。
さらには、前回までここでご紹介した「単語」の学習も必要です。
英語ができるようになるためには、色々な学習を総合的かつバランス良く行うことが大切です。
ところが、いくら総合的かつバランス良く英語を学習したとしても、「量」が少なければ意味がありません。
以前、こんな人がいました。
「私はもう5年も英語を勉強しているのに、ちっともできるようにならない。」
そんなおかしなことがあるはずはない、と思う人もいるかもしれませんが、実際、そういう人はたくさんいます。
5年、あるいはもっと長く英語を勉強しているのに、効果が得られないのには原因があります。
そもそも「学習法」が総合的でなく、バランスも良くない、ということが考えられますが、もう一つ考えられるのが「量」です。
「5年間も勉強したと言いますが、毎日、どれくらい勉強したのですか?」と聞いてみると、こんな答えが返ってくることがあります。
「いえいえ、毎日はやりません。週に1回、英会話スクールのレッスンを受けているのです。」
「週に1回? では、1回のレッスンはどれくらいの時間ですか?」
「1回のレッスンは60分です。」
「レッスンの内容は?」
「テキストを使って、日常的な会話を練習します。」
「先生1人に対し、生徒は何人ですか?」
「生徒は4〜5人います。」
「先生が話す時間、他の生徒が話す時間、自分が話す時間の割合は?」
「60分のレッスンのうち、30分近くは先生が話します。生徒は、1人当たり3〜5分くらいでしょうか。私もせいぜい5分くらいです。」
なるほど、見えてきましたね。
1週間に「30分」しか、正しい英語を耳にしておらず、また1週間に「せいぜい5分」しか英語を自分から発していない。
それはまるで、ピアノを弾いたことがない人が「週に30分だけ先生のお手本をよく見て、自分は週に5分だけピアノを弾きます」というレッスンを続けるようなものです。
そんな少しの練習量で、ピアノが上手くなるでしょうか?
「5年続けた」としても、果たして、自分が求めるようなレベルに到達しているでしょうか?
たぶん、そんな少ない量では、おそらく、5年やっても、10年やっても、満足のいくレベルに到達するのは難しいでしょう。
ピアノが上手くなりたければ、週に1回・5分程度の練習では全然足りません。
実際にピアノが上手になった人ならば、「それじゃあ足りないよ」とあきれるはずです。
同じ「5年」であっても、「毎日1時間練習した」という場合と「週に5分練習した」という場合とでは、「5年」という長さが意味するものが全然違ってきます。
しかし、当の本人にしてみれば「5年」という月日が過ぎたのは事実です。
「週に5分」だろうと、「5年も続けた」ということには、それなりの重みを感じることでしょう。
「毎日やる」ということが、どのようなことであっても大切なのです。
ところが、「毎日やる」ということができない方法をわざわざ選んでしまう。
それはどういうことでしょうか?
次回は、「毎日やる」ということを可能にするにはどうすれば良いのかを考えてみましょう。
<続く>
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