(「ここが変だよ学校英語」シリーズ過去記事はこちら。)

 

前回は「some」について説明しました。

今日はいよいよ「any」について解説します。

中学校では、「someもanyもどちらも『いくつかの』という意味ですが、肯定文ではsomeを使い、疑問文と否定文ではanyを使います」のように説明されることがあります。

しかし、これでは正しい理解とは言えません。

前回の「some」に続き、「any」の正しい意味を確認しましょう。

 

<アメブロの続きはここから>

 

前回「some」という言葉は、「全体の中の一部」あるいは「漠然とした存在」を表す、と説明しました。

これに対し、「any」が表すのは「有無」です。

「有無」、つまり「あるのか、ないのか」ということです。

「あるのか、ないのか」という意味になるわけですから、「any」が「疑問文」で使われる場合には、そのまま「有無」を尋ねるような文となります。

例えば、

Do you have any children?

という文ならば、「子供の有無」について尋ねていることになります。

あるいは、

Is there any milk in the bottle?

という文ならば、「牛乳の有無」について尋ねているということになるのです。

このように、「疑問文」で使われる「any」は、純粋に「有無」を尋ねます。

 

では、「any」が「否定文」で使われた場合はどうなるでしょうか?

「否定文」なのですから、「any」が表す「有無」のうち、「」の意味を表すことになるのです。

例えば、

I don’t have any children.

と言えば、「子供が1人もいない」という意味になります。

あるいは、

There is not any milk in the bottle.

と言えば、「牛乳が全く無い」ということを表します。

このように、「否定文」において使われる「any」は、「not+any」という形となることが多く、それはすなわち「no(=全然ない)」という意味になるのです。

では、「any」が「肯定文」となった場合はどうでしょうか?

少し長くなりましたので、続きはまた次回。

どうぞお楽しみに!

 

<続く>

 


 

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