日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズです。
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120:「スタッフ」
お店、あるいは企業やイベントなどの「関係者」や「担当者」などのことを、一般的に「スタッフ」と言いますね。
これは、英語では少しちがった発音となりますので注意が必要です。
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日本語の「スタッフ」という言葉は、英語では、「stuff」という言葉として認識される可能性が大いにあります。
しかし、「stuff」とは別の言葉で、「staff」という言葉もあるのです。
実は、日本語での「スタッフ」というのは、英語では「staff」という言葉なのですが、日本語風の「スタッフ」という発音では、「staff」ではなく、「stuff」として認識されてしまいそうです。
「staff」と「stuff」の異なる点は、真ん中の「a」と「u」のスペルです。
「a」は、発音記号では[æ]となります。
一方、「u」は、発音記号では[ʌ]となります。
[æ]という発音記号は、「ア」のようでいて「エ」のようでもある、しかし結局は「ア」のような感じの音となります。
これは日本語ではほとんど使われない発音なので、日本人が普通に「タ」と発音しても[tæ]のようには聞こえないでしょう。
一方、[ʌ]という記号は、文字で説明するのは難しいのですが、少し喉につっかかった感じで、それでいてしっかり「ア」と発音するような音です。
日本語で「タ」と発音した場合、[tæ]よりは[tʌ]と認識される可能性の方が高いでしょう。
従って、日本人が、日本語のまま「スタッフ」と発音すると、それは「staff」ではなく「stuff」のように聞こえてしまいますので注意が必要です。
さらにもう1つ。
仮に「staff」の発音をきちんとやれたとしても、この単語の使い方にも注意が必要です。
「staff」は、「人員の集団」や「関係者全体」を表す言葉です。
なので、日本語で「彼もスタッフです。」と言いたい場合には「He is one of the staff members as well.」のように表現することになります。
くれぐれも「He is the staff as well.」のようにしないように気をつけましょう。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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