<前回の続き>
(「発音美人になりましょう!」の記事一覧はこちら。)
英語の発音がキレイになるためには、「1. 細かい理屈」と「2. 反復練習」と「3. 自分自身を客観的に観察する力」の3つが必要です。
しかし、時々「2. 反復練習」のみをひたすら頑張っている人がいます。
そういう人は、「練習はしているけれど、発音が上手になっていかない」という苦しい思いをしている可能性があります。
「1. 理屈」も持たず、さらには「3. 客観的な観察力」も持たずに、ただひたすら「2. 反復練習」のみを繰り返すのはオススメできません。
「3. 客観的な観察力」は言葉でなかなか伝えることはできませんが、「1. 理屈」は言葉で伝えることができます。
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前回まで「子音」についてご紹介してきましたが、英語の発音美人になるためには「母音」を正しく理解することも大事です。
「母音」というのは、日本語では「ア、イ、ウ、エ、オ」に当たる音のことです。
日本語では、5つにしか分類されていない母音ですが、英語ではこの5つよりもさらに細かく分類されます。
発音記号で分類するだけでも、ざっと「27個」ほどに分類されます。
(※分類の仕方には様々あります。)
その中でも、多くの日本人英語学習者を苦しめているのが[ʌ]と[æ]の発音ではないでしょうか。
[ʌ]は、日本語の「ア」に近い音ではありますが、少し喉が詰まったような、喉の奥から出てくるような、そんな感じの音です。
一方、[æ]は、「ア」でありながら、少し「エ」の音が混ざったような、それでいて結局は「ア」に聞こえるような音です。
実際の発音を聞きながらこの説明を読めばもっと理解は深まるだろうと思いますが、実際の音がなくても、[ʌ]は喉に詰まった「ア」で、[æ]は「エ」が混ざった「ア」というように覚えてみてください。
それで、この2つは、それぞれ異なる「スペル」で表されます。
[ʌ]は、多くの場合、「u」というスペルで表現されます。
例としては、「cup」「luck」「mud」などです。
これらの「u」のスペルの部分は、いずれも[ʌ]の音になります。
例外として、「ou」や「oo」や「o」などのスペルも[ʌ]の発音となることがありますが、それでも、一番多い例としては「u」というスペルです。
一方、[æ]は、多くの場合、「a」というスペルで表現されます。
例としては、「cap」「lack」「mad」などです。
こららの「a」のスペルの部分は、いずれも[æ]の音になります。
これも例外があり、「au」というスペルで[æ]の音になることもありますが、ほとんどは「a」のスペルです。
このように、[ʌ]と[æ]の母音は、単に「音が違う」というだけでなく、「スペルも違う」という点を理解しましょう。
スペルを見れば、[ʌ]と[æ]のどちらの音になるのか、おおよその見当がつきます。
また、[ʌ]と[æ]の音を聞いたら、「u」と「a」のどちらのスペルになるのか、おおよその見当がつくということです。
是非、音読の練習をする際などに気をつけてみてください。
<続く>
本校では、「母音」の発音の仕方について、一人一人個別に丁寧に指導しています。
興味のある方は、是非お気軽にお問い合わせください。
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