昨日、「few」と「a few」の違いについて説明しました。

「a」という言葉がつくかつかないかで、どうして「肯定」と「否定」が違ってくるのか、理解できたでしょうか?

さて、今日は昨日の続きを書きますね。(昨日の記事はこちら。)

 

<アメブロからの続きはここから>

 

おそらく、昨日までの説明を読んだ時点で、賢明な方ならばもうお分かりのはずです。

「few」は「ほとんどない」という「否定」の意味を持ちます。

「a few」は「少しはある」という「肯定」の意味を持ちます。

つまり、元々「few」自体が「マイナス方向」に向いているような言葉だったところに、「a」という「漠然とした存在」つまりは「肯定」の意を持つ言葉がついたことで、方向が180度回転し、「プラス方向」に意識が向いた、ということです。

 

さて、ここで最初の問題に戻りましょう。

「quite a few」という表現は、「とてもたくさんの」という意味になります。

元々の「few」という言葉とはまるで逆のイメージの言葉となります。

なぜ、そうなるのでしょう?

そもそも「quite」という言葉は、「まったく」という意味になったり、「かなり」という意味になったりします。

言うなれば、「程度が高い」あるいは「程度が強い」ということを表現する場合に「quite」という言葉が使われるということです。

 

「few」という言葉単体では「否定」の意味を持ち、意識が「マイナス方向」に向かっています。

そこに「a」がつくことで、意識が「プラス方向」に向かい、「肯定」の意味を持つようになりました。

そこにさらに「quite」がつくとどうでしょう?

「quite」には「程度を高める」という働きがあります。

「quite a few」という表現では、「quite」は「few」に対して作用しているのではなく、「a」に対して作用していると考えることができます。

つまり、「a」という「肯定」の意味合いに対して「程度を高める」という働きが加わると、その「肯定」の度合いが相当に高まる、ということになります。

「few」に「a」だけがついた場合は、単に「肯定」の意味に逆転しただけですが、「quite」がつくことで「相当な程度の意味で肯定である」ということを表すようになるのです。

その結果、「quite a few」という表現は「とてもたくさんの」という意味になります。

 

以上が、「quite a few」がどうして「たくさんの」という意味になるか、という疑問に対する答えです。

しかし、これはあくまでも英語の成り立ち上の話ですので、ここまでのことを理解している必要はありません。

「慣用表現」として、「quite a few」と言えば「たくさんの」という意味になるんだ、と機械的に覚えてしまっても何も問題ありません。

参考程度に留めておいて頂ければ幸いです。

 

<続く>

 

 


 

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