しばらくぶりにこのテーマ、行きます。

「ここが変だよ学校英語」という内容で書き連ね、いろいろな人を敵に回すこのコーナー。

今日のお題は、『自動詞と他動詞』についてです。

「自動詞」と「他動詞」って何ですか?と尋ねると、よく学校の先生はこんな風に説明します。

『目的語を取る動詞が他動詞で、目的語を取らない動詞が自動詞だよ。』

はい、もう訳が分かりません。

「目的語を取る」という表現の「取る」って何でしょ?

「取る」???

「取る」という言葉の説明もなく、いきなり「目的語を取る」という説明をしてしまう時点で不親切きわまりないと思ってしまいます。

「目的語を取る」という場合の「取る」は、「そこの本を取ってください。」という意味の「取る」とは明らかに違うようです。

いったい、どうして「取る」なんていう言葉を平気で使うのでしょうか?

もちろん、国語辞典を開けば、「取る」という言葉には次のような説明が書かれています。

---------------—
■とる
 (27) [取] 文法で、文が構造上そういう性質を持った語句を要求する。…がくる。「主語に抽象名詞をー」
(「明鏡国語辞典」より)
---------------—

 なるほど、「語句を要求する」と来ましたか。

要求する、という言葉から、「取る」という言葉を「必要とする」という言い方に置き換えている場合もあります。

『目的語を必要とする動詞が他動詞で、目的語を必要としない動詞が自動詞だよ。』

ふむ、これならばまだ意味が分かるような気もします。

でも、実は、これでもまだ、学習者にとっては「自動詞と他動詞の違い」について誤解を生む表現と言えます。

そもそも「必要か不必要か」という観点で考えていくと、大変な間違いを犯してしまう可能性があるのです。

では、「自動詞と他動詞」というのは、どのように区別すれば良いでしょうか?

次回、デュープラー流の「自動詞と他動詞の区別」について、詳しく説明しちゃいます!

どうぞお楽しみに!

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