(「残念な英語学習法」シリーズ過去記事はこちら)
英語の辞書というものは、使い方によっては本当に役に立つ物と言えます。
しかし、使い方をよく把握していないと、辞書の機能を最大限に引き出せないばかりか、英文を理解したり英文を作ったりするときに「とんでもない勘違い」をしてしまう可能性もあります。
さあ、今日も「残念ではない英語学習法」を模索してみましょう!
<アメブロからの続きはここから>
英和辞典を読み解く時に必要な情報の1つに「人」か「物」かの区別というものがあります。
主に「動詞」においてこの区別が必要となります。
「動詞」は、「主語」や「目的語」や「補語」を伴い、文の「述語動詞」として機能します。
動詞に伴う「主語」や「目的語」や「補語」の部分に、「人」と「物」のどちらの言葉を入れるべきかをよく考えなくてはなりません。
例えば、「手伝う」という言葉。
多くの日本人が「ああ、手伝うというのは、英語では“help”という言葉を使えば良いのだね。」と思うことでしょう。
では、「昨夜、私の兄が私の宿題を手伝ってくれた。」と言いたい場合はどうなるでしょうか?
「help」という動詞を基準にしたら、「私の兄」が「主語」になり、「私の宿題」が目的語だ、だから「My brother helped my homework last night.」でしょうか?
実は、これでは正しい英文にはなりません。
「help」という動詞が「手伝う」という意味になる時、普通、その目的語には「人」を表す言葉が入ります。
英和辞典で「help」を調べてみると、次のように書かれています。
—————————————————
help
[動]
[他]
1. <人を>手伝う、助ける、救う;<店員などが><客に>用を聞く:[SVO1 with [in]O2] O1<人>のO2<仕事など>を手伝う(help him with his homework)
(以下、省略)
—————————————————
このように、「help」という動詞を英和辞典で調べてみると、「人」を目的語として置くと書かれています。
従って、「昨夜、私の兄が私の宿題を手伝ってくれた。」という文を英語にするならば、「My brother helped me with my homework last night.」となるのです。
ある動詞を辞書で調べた時は、「日本語の意味だけ」を知ろうとするのではなく、その単語の「使い方」も一緒に調べてみましょう。
今回ご紹介したような「人」か「物」かの区別というものは、日本人が当たり前に使っている日本語の表現とは異なることが意外に多いのです。
是非、意識してみてください!
<続く>
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