日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズの「063」番です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
063:「バンケット」
この言葉、みなさんはご存じでしょうか?
国際会議などのイベントをやっていると当然のように出てきます。
「バンケット」というのは、「宴会」とか「晩餐会」とか、要するに派手なパーティーのことです。
国際会議や展示会、あるいは研究会やワークショップなど、大きなイベントが開催されるところでは、たいてい、何日かある会期期間のうち、どこかの夜に一回だけ「バンケット」というものが催されます。
で、普通の日本人は「バンケット」と発音してしまうのですが、その理由は、英語のスペルにあります。
バンケットは、英語では「banquet」と書かれます。
一見すると、「バンケット」で良さそうな気もしますが、実は英語の発音は違っています。
「banquet」は、発音記号では、[bǽŋkwət]となります。
お気づきでしょうか? 後ろの方に「w」の発音が入っているのです。
つまり、カタカナで書くならば、「バンkウィッt」という感じになります。(「k」と「t」は声帯を振動させないで発する「無声音」です。)
最初の「バン」にアクセントがあり、「k」を無声音で発音した後、今度は「w」の音をしっかり出して「ウィ」と発します。
そして最後に、舌先で空気をはじくように「t」と発音すれば完成です。
そもそも「q」というスペルの後ろに「u」のスペルが続いた場合に、その「u」のスペルは「w」の音として発せられるのが普通です。
この話は以前書きましたので、よかったらそちらを参照してください。(記事はこちら。)
というわけで、日本人同士で「バンケット」と言うのは良いですが、実際に英語ネイティブと話をする際には「w」をきちっと発音するように心懸けましょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
※記事をお楽しみ頂けましたら、以下のランキングにご協力をお願いします。
ポチッと押して頂ければ嬉しいです。(久末)