日本人が英単語を覚えようとする時、当然、「日本語」に置き換えて覚えることでしょう。
しかし、単に「日本語」に置き換えてしまうと、その英単語の「本来の意味」が失われてしまうことがあります。
英単語の「本来の意味」がよく見えるような日本語に訳しておくと、実際に英語で文を作ろうとする時にとても役に立ちます。
さて、今日は「afford」という言葉について考えてみましょう。
辞書で「afford」を調べてみると「余裕がある」とあります。
ところが、「afford」を「余裕がある」と訳してしまうと、「can」という助動詞との兼ね合いがおかしくなります。
「afford」は通例「can」と一緒に機能します。
「can」は「〜することができる」という意味ですから、「can afford」は、「余裕があることができる」ということになるでしょうか? どうもヘンですね。
また、「afford」は「他動詞」として機能し、すぐ後ろに「目的語」となる名詞を伴って機能することができます。
通例、「目的語」を日本語に訳す際は「〜を」や「〜に」となります。
この感覚のまま「余裕がある」としてしまうと、「〜を余裕がある」となったり、「〜に余裕がある」となったりします。これまたヘンです。
そもそも「afford」を「余裕がある」と訳してしまっていると、自分が英文を作る際に「afford」の使い方を間違ってしまう可能性があります。
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「afford」はとても日本語に置き換えにくい言葉と言えます。
「can」と一緒に使ったり、あるいは後ろに「目的語(〜を)」を伴ったりします。
この条件を満たして適切に日本語にするならば、「(〜を)ゆとりを持って買う」あるいは「(〜を)経済的に余裕を持って持ち続ける」とするのが良いでしょう。
例えば、「We cannot afford a car.」という文があったとします。
この場合は、「私達は、ゆとりを持って車を買うことができない。」あるいは「私達は経済的に余裕を持って車を持ち続けることができない。」のようになります。
「afford」を「余裕がある」という日本語だけで捉えてしまうと、「We cannot afford a car.」という英文を適切に解釈することが困難でしょう。
◎まとめ
「afford」は通例「can」という助動詞と共に用いられ、後ろに「目的語」を伴います。そこで、「afford」だけを日本語に訳すならば、「(〜を)ゆとりを持って買う」あるいは「(〜を)経済的に余裕を持って持ち続ける」とすると良いでしょう。少し長くなりますが、「can」という助動詞の意味合いを損なうことなく、また「目的語」とのつながりも自然となります。