2020年に東京にやってくる国際的なスポーツイベントと共に、日本への外国人旅行者の数も増えることでしょう。

都内および東京都近郊では、飲食店や小売店での販売員、あるいはボランティア活動を予定している人達にとって、「英語」を使う機会がきっと増えますね。

「英語が苦手」という人であっても、これをチャンスと捉え、「今からでも間に合う! 英語を頑張ってみにつけよう!」と動き出している人も多いのではないでしょうか。

では、「英語ができるようになるために」何をすれば良いのでしょうか?

何も知らない人が、いきなり自己流の学習を進めたとしても、思うように英語が身についていかないかもしれません。

今日は、どうすれば英語が身についていくかを考えてみましょう。

 

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「英語を身につけるために何をすべきか?」を考える時、私は2つのことを想定して考えます。

まず、自分自身は「母国語」をどのようにして身につけていったか、という点。

そしてもう1つは、「英語ではない別の言語」に置き換えて考えたらどうか、という点。

この2つのことを想定して考えていけば、「英語を身につけるために何をすべきか?」が見えてくるのではないかと思います。

 

まず、「母国語」から見てみましょう。

そもそも、言語の習得に必要なのは「文字」「音」「意味」です。

「文字」を知らない小さな子供は、最初は「文字」は使わず、「音」「意味」だけで言葉を学んでいきます。

「音」は「人が話す声」であり、「意味」というのは「目の前に起こっている現象」ということになります。

目の前に起こっている現象と聞こえてくる声がつながった時、子供の頭の中で「音と意味」が合致していきます。

そして、少し理解が発達したところで、今度は「文字」を学び始めますね。

そうやって、「文字」「音」「意味」を合致させながら、人は言葉を学んでいきます。

この3つを合致させた学習を、人は「一生をかけて」続けていくのです。

 

続いて、「英語ではない別の言語」に置き換えたらどうか、という点について考えてみましょう。

英語をどれだけ苦手とする人でも、英語は意外にも身近な言語と言えます。

ほとんどの人は中学校3年間、高校3年間、合計「6年間」は英語を学びます。

そのため、「言語を習得する」ということを考えた場合に、ついつい忘れてしまうことがあります。

例えば、「日本語の文」と「英語の文」が交互に読み上げられた「音声CD」のようなテキストをひたすら聞き続ければ英語ができるようになるのではないか、といったことです。

これを「いいねぇ、それで英語を身につけていこう!」と考えてしまう人も多いかもしれませんが、ちょっと待ってください。

これを「英語ではない別の言語」に置き換えて考えてみるとどうでしょう?

例えば、「日本語の文」と「スワヒリ語の文」が交互に読み上げられた音声CDを毎日聴き続けていれば、そのうちスワヒリ語が話せるようになるでしょうか?

私の個人的な感覚では、答えは「No」です。

「文」という単位で「音」と「意味」がつながったとしても、「1つ1つの単語」のレベルで「音」と「単語」が見えてくるには相当の時間がかかることでしょう。

また、「音」を「音だけでマネして発音する」のはとても難しいことです。

小さな子供が母国語を話す場合も、「文字」を学んだ上で話すのと、そうでないのとでは全然違います。

文字を学び、「文字」と「音」と「意味」が合致するようにして学んでいかなければ、言葉というものは身につきません。

なので、「日本語とスワヒリ語」の文を交互に聴くだけ、ではスワヒリ語はなかなかできるようにはならないでしょう。

ところが、これが「スワヒリ語」ではなく「英語」になった途端、「それは良い学習法だ!」と思ってしまう人がたくさん出てきます。

 

「英語ができるようになるために」を考える場合は、「母国語をどのように身につけてきたか」と「英語以外の言語を身につけるとしたら」ということを想定しながら考えてみると良いでしょう。

それを踏まえて、英語ができるようになるために何をすれば良いか、もう少し具体的に考えてみましょう。

この続きはまた明日!

 

<続く>