さて、昨日の続きです。(昨日の記事はこちら。)
英検「2級」と「準1級」で出題される「英作文(Writing)」の攻略ポイントについて書いています。
「MAIN BODY」の部分で、出されたお題に「賛成」あるいは「反対」とする理由を「2つ」述べなくてはなりません。
<アメブロからの続きはここから>
英検の実際の問題では、与えられたお題(「TOPIC」)の下に、「POINTS」というものがいくつか書かれています。
回答者は、「賛成」と「反対」のどちらであっても、この「POINTS」のうちの2つを使って答えなくてはなりません。
例えば、英検準1級の過去問(2016年10月実施)では、以下のような問題が出ました。
TOPIC
Do you think that Japanese companies need to improve their treatment of female workers?
POINTS
– Child raising
– Job opportunities
– Salary
– Success of the company
まず問題文の意味は、「あなたは、日本の企業が、女性の働き手の待遇を向上させる必要があると思いますか?」というものです。
「POINTS」は4つありますが、このうち「2つ」を使って答えを書かなくてはなりません。
英検の公式サイトにある「模範解答」を見ると、それはそれは見事な英文が書かれています。
しかし、模範解答のような答えを書く必要はありません。
必要なのは、「話のつながりが自然である」ということと、「間違いのない英語で書く」ということです。
今回の問題の4つのポイントをそれぞれ日本語に置き換えると、「子育て」「仕事の機会」「給料」「その会社の成功」となります。
「子育て」をポイントにするなら、「女性の働き手に対する会社の待遇が向上すれば、子育ての助けになる」と言えます。
「仕事の機会」をポイントにするなら、「仕事の機会というものは男女平等に与えられるべきであるが、現実には女性にとって平等であると言えないケースがある」と言えるでしょう。
「給料」をポイントにするなら、これも「仕事の機会」と同じように「給料は、男女の区別無く、能力によって正当に評価された上で支払われるべきだが、そうではないケースもある」と言えます。
「その会社の成功」をポイントにするなら、「優秀な女性の働き手に対する待遇を向上させることで、結果的にその会社の成功につながる可能性がある」と言えそうです。
「賛成」の理由ばかりを書きましたが、考え方を変えれば「反対」の理由だって書けることでしょう。
ところで、書くべき分量についても考慮しなくてはなりません。
単語数の制限は、2級では「80〜100語」で、準1級では「120〜150語」です。
それぞれ、以下の語数を目安にすると良いでしょう。
【2級】
・INTRODUCTION: 15語→(1〜2文)
・MAIN BODY (1)(理由1):30語(2〜3文)
・MAIN BODY (2)(理由2):30語(2〜3文)
・CONCLUSION:15語(1〜2文)
【準1級】
・INTRODUCTION: 20語(1〜2文)
・MAIN BODY (1)(理由1):45語(3文程度)
・MAIN BODY (2)(理由2):45語(3文程度)
・CONCLUSION:20語(1〜2文)
あくまでも「単語数」が基準となりますが、「文の数」としておよそ上記のようなものを想定しておくと良いでしょう。
そうすると、1つの理由につき「1つの文では足りない」ということになります。
例えば、「女性の働き手に対する会社の待遇が向上すれば、子育ての助けになる」ということを理由の1つにしたとしましょう。
英語では、「If their treatment of women workers improves, it will be great help to mothers with small children.」のように表現できます。
これで「17語」ですが、これだけでは足りません。
この文を書いた上で、この内容を少し発展させます。
「For example,」として例を挙げたり、「If not,」としてそうでなかった場合の問題点を挙げたり。
あるいは、文によっては「As a result,」としてその結果を述べたり、「Furthermore,」として追加の事柄を述べたり。
こうしたことを書き進めていけば、2つ以上の文で書くことができ、語数を確保することができます。
もちろん、言うのは簡単ですが、実際に英文を書き上げるとなると大変です。
しかも、制限時間もありますので、のんびりしてはいられません。
「TOPIC」と「POINTS」を素早く読み取り、「2つの理由」を短時間で決定する必要があります。
書き上がったところで「文字数」を数えることも忘れないようにしましょう。
あとは、こういう英文を時間内に書く練習をたくさんすることですね。
受験される方は頑張ってくださいね!
<おしまい>
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