昨日、「音読」をさらに高め、その先の世界となる「暗唱」までやると良いですよ、ということを書きました。(昨日の記事はこちら。)
英語を身につけていく上で、「音読」という学習法はたくさんの効果をもたらしてくれます。
しかし、「暗唱」はさらにその上を行きます!
まずは「こなす量」が、音読よりも暗唱の方が遥かに多くなります。
音読は「紙に書かれた文字」が必要ですが、暗唱ではそれは不要となります。
紙も不要だし、文字も不要なので、「いつでも、どこでも」自分が好きな時に、自分の口から「英語を出す」ということができるようになります。
これによって「こなす量」が増え、ひいては英語を身につけていくスピードも高まるということになるのです。
さて、他にも「暗唱」による学習効果がありますので、それをご紹介します。
<アメブロからの続きはここから>
「暗唱」ができるようになるということは、自分の「頭の中」に英文が丸ごと入り込むということを意味します。
暗唱ができるようになるまでのやり方は様々だと思いますが、私の場合は「音読をひたすら繰り返す」ということを続けていき、そのまま「口で覚える」ように暗唱します。
「頭で覚える」のも大切なのですが、それ以上に「口で覚える」という感覚を持つことが重要だと思います。
「口で覚える」ということをやると、「頭」がうっかり忘れてしまった場合でも、「口」が先に動いてくれるような感覚になるのです。
この、「口が先に動く」という感覚は、我々が「母国語」を話す時の感覚にとてもよく似ています。
普通、我々が母国語で会話をする時、「頭の中で文ができてから話す」のではなく、「話したい内容を頭で浮かべるのと同時に口から音が出てくる」という感覚になるのではないでしょうか。
口から出てきた音は、「単語」の羅列によってできた「文」となっています。
しかし、ただの単語の羅列ではありません。
そこには、「単語の形の変化」と「単語の並べ順」の2つに関するルールがきちんと反映されています。
「単語の形の変化」と「単語の並べ順」のルールをまとめたものを「文法」と呼ぶわけですが、私達が「母国語」を話す時には、そうした文法は一切考える事はありませんね。
口から出てきたら、単語たちが適切な「形」と「並べ順」になって出来上がっているわけです。
決して、文ができてから音になるのではなく、「文ができる」のと「音として出る」のが「同時」なのです。
ところが、多くの日本人が英語を話す場合には、たいてい「1.頭の中で英文を作る」ができた後で「2.口から音として出す」というように、「時間差」が生じるのが普通です。
母国語を話す時は「文を作る」のと「音にして出す」のが同時なのに、外国語となるとそこに「時間差」が生まれるわけです。
そんなの外国語なのだから当たり前だ、と思うかもしれませんが、意外にそうとは言い切れません。
たとえば私が英語を話すときには、「文を作る」のと「音にして出す」のが、母国語のように「同時」となります。
どうしてそんなことが可能となったのでしょう?
それを可能にしてくれたものこそ「暗唱」という学習トレーニング法なのです!
「音読」をひたすら繰り返し、ある程度の量の「文章」を見ないで言えるようになったとしましょう。
「暗唱」を実際にやってみると、「文を作る」のと「音にして出す」という2つのことが「同時」に行われることが分かります。
これは、「音読」では決して得られない感覚です。
「音読」の場合は、「目から文字を入れる」という作業があり、その後で「音にして出す」という行為が続きます。
事前に何度も読んだことのある文章ならば「意味を理解する」のと「音にして出す」ということがほぼ同時に行えるかもしれませんが、「初見の文章」ならばそうも行きません。
音読の場合、「1.目で文字をとらえる」→「2.音にして出す&意味を理解する」となるのが普通です。
しかし、暗唱の場合は、「文」すらも「自分で作る」ような感覚を持つことができます。
その結果、「文を作る&音にして出す」という2つを同時に行う事ができるようになるわけです。
言うなれば、「暗唱」というのは「ネイティブの疑似体験をする方法」ということになります。
「暗唱」をやってみれば分かりますが、暗唱をし続けている間は、頭の中から「日本語」を排除することができます。
そして、頭の中で「言いたい内容」の意味を考えながら、「英文を作る」という行為と「音にして出す」という行為を同時に行うのです。
「音読」ではここまでのことはできません。
「音読」よりも先のレベルの「暗唱」だからこそ成せる業(わざ)なのです。
「音読」である程度の効果が見られても、そこから先になかなか進まないと感じている人がもしいましたら、是非、その先の「暗唱」の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?
「音読」では感じることのできない「ネイティブが話す感覚」というものを感じることができるようになるかもしれませんよ。
本校では、「音読」の指導はもとより、その先の「暗唱」の指導を基礎から丁寧におこなっています。
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